研究課題/領域番号 |
21K11345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東海大学 (2022-2023) 神奈川工科大学 (2021) |
研究代表者 |
安本 匡佑 東海大学, 情報理工学部, 特任准教授 (00609448)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 弓デバイス / UI / HCI / xR / 生体計測 / デジタルスポーツ / 弓 / アーチェリ / シミュレータ / 弓の評価 / 計測 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は弓を使用し、広い空間が必要なスポーツを、室内の限られた空間においても本質的に同等、あるいはそれ以上の体験を可能にすることが目的である。矢をつがえて弓を撃つことは強烈なリアリティが存在するが、矢を発射し、それを限られた広さの室内で安全に再現することは困難である。故にそのリアリティのもたらす身体への影響を計測し、矢を使わずにそれを別の方法でいかにして実現しうるのかを複数同期した生体計測を行い身体とデバイスの相互関係を探りながら模索する。
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研究成果の概要 |
身体と弓の相互の情報を同時にリアルタイムに視覚化するシステムを構築し解析プロセスを容易にするとともに、アスリートに対してのフィードバックを行い、これらの情報をHMDで表示する試みを行った。精度を維持し、矢を使わずに代替の刺激や機構でリアリティを感じさせることができるのかを、弓デバイスの制作、実験、検証を繰り返した。歪ゲージでの計測制度を向上させるため、計測専用の弓の制作を複数回行った。実際に複数の重量、長さの矢を用いて実験を行い、歪ゲージの値、弦にかかる力と矢の初速の関係性を明らかにした。これらの成果から弦の引く位置、引き量、矢を使用した際の初速の高精度なシミュレートができるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
矢の有無による弓の挙動の違いを明らかにし、さらに矢を使用しない場合でも十分に弱いリムであれば弓が壊れることはないことを実証した。複数の歪ゲージを使用することで正確に弦の弾く位置や引き量を計算可能にした。また矢を使った際の歪、初速、グリップにかかる衝撃を明らかにすることで仮に矢を用いた際にどのように飛んでいくのかが歪ゲージの値から明らかになった。これらの事から矢を使うことなく室内の狭い空間においても本物と同等にアーチェリーのトレーニングを行ったり、VR装置やプロジェクタによる映像の投影と組み合わせることで正確なシミュレーションが可能となった。
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