研究課題/領域番号 |
21K11347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
峰松 明也子 金城学院大学, 生活環境学部, 助教 (40712998)
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研究分担者 |
太田 昌子 (挾間昌子) 東洋大学, 健康スポーツ科学部, 准教授 (40442058)
矢野 友啓 東洋大学, 健康スポーツ科学部, 教授 (50239828)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ホモシステイン / 疲労骨折 / 女性アスリート / 一過性運動 / メタボローム解析 / メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素 / 血漿Hcy濃度 / Homocysteine |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、疲労骨折のリスクが高い女性アスリート(特に、女性長距離陸上選手)における疲労骨折のうち、骨質劣化に着目した有効な予防法の構築を目指す。疲労骨折の危険因子とされる血中Hcy濃度の上昇要因として、たんぱく質(特に、メチオニン)摂取、高強度な運動、およびメチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)の遺伝子変異がある。「食事および運動による血中Hcy濃度の変動調査」および「MTHFR遺伝子変異の有無によるHcyおよび周囲の代謝系の動態把握」を行う。それらの検討を行うことで、女性アスリートの疲労骨折予防の方法として個人の生活および遺伝子型に対応したテーラーメイド栄養指導の実現を目指す。
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研究実績の概要 |
令和4年度は、女性長距離陸上選手において食事条件を一致させたとき、一過性の持久性運動の実施は、翌日の空腹時血漿Hcy濃度を上昇させることが明らかとなった。さらに、その際のメカニズムとしてクレアチン合成とS-アデノシルホモシステイン合成の増加、およびビタミンB群の必要量増加という代謝動態中の変化が考えられるという結論に至った。この研究成果は、論文として発表している。 令和5年度は、MTHFR遺伝子変異の有無別で、メタボローム解析によるプロファイル比較を行った。疲労骨折リスクの高い女性長距離陸上選手において、MTHFR C677T SNP野生型3名、ヘテロ型4名、ホモ型3名の計10名を対象とした。対象者らは寮での生活を送り、食事条件および生活活動条件が非常に近く、偏りが少ない。群ごとの特徴を検討するためPLSを用いた解析を行った。その結果、SNPの有無別での違いとして、システインの二量体シスチン、Hcy代謝に関連するベタインとS-メチルメチオニン、およびコラーゲンの異化の際にみられるヒドロキシプロリンが含まれていた。SNP保有者においてMTHFR活性が低下している状況に代謝系として適応しようとする可能性が示された。また、ヒドロキシプロリンの高値よりコラーゲンの異化、特に骨吸収や組織分解が進んでいる可能性も示された。この研究成果は、現在、論文として執筆中である。 Hcyに関連するメチオニン代謝は、タンパク質合成、DNA・RNA合成、メチル化反応などに適切に材料を供給する重要な代謝であるにもかかわらず、MTHFR遺伝子変異の有無による周囲の代謝系への影響はあまり示されていない。そのため、Hcy濃度の上昇抑制もしくは低下促進を目指す際のターゲットを見出すことができうる点は、メカニズムの解明だけではなく、実際の現場での予防法につながる点が本研究の強みである。
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