研究課題/領域番号 |
21K11361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
石坂 友司 奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (10375462)
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研究分担者 |
小澤 考人 東海大学, 観光学部, 教授 (50631800)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 東京オリンピック / 遺産 / 社会学 / 都市 / メガイベント / レガシー / スポーツ / スポーツ社会学 |
研究開始時の研究の概要 |
オリンピックの開催には多額の資金が投入されることから、都市開発や競技場の建設、道路などのインフラ整備が進行する。この過程で都市や地域には有形・無形の遺産と課題が生み出される。大会開催によって生み出される遺産の検証・評価は、時間軸を含み込み、かつ大会後に焦点を合わせて検証されなければならないが、社会学の国際的研究動向を概観しても、開催都市における遺産の長期にわたる実証的な検証は十分に行われていない。そこで本研究は、開催計画が描いた青写真がどれだけ実現され、どのような影響をもたらしたのかについて、現地調査や量的調査によって実証的に追いながら、東京オリンピックによって生み出された遺産の検証を行う
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研究実績の概要 |
本研究は東京オリンピックの遺産(レガシー)がどのように生み出されたのか、大会後の経年変化を踏まえ、開催計画の検証と地域ではじまる諸実践の現地調査(質的調査)、社会調査(量的調査)を通じて社会学的に明らかにするものである。オリンピックの遺産とは、開催の過程、開催後の足取りを経て地域に生み出されていくものである。開催計画が描いた青写真がどれだけ実現されたのかを大会後に検証することを目的とする。 東京大会はコロナ禍で一年延期の末、2021年7月に開催された。大会から一年が経過した2022年7月~8月にかけて、大会への期待度や評価が開催準備、コロナ禍の延期、実施を経てどのように変化してきたのかについて、東京23区、及び競技会場が置かれた世田谷区、中央区・江東区の住民に対して、オンラインを用いた量的調査を実施した。 また、筆者らがこれまでのオリンピック研究から形成してきた「オリンピック遺産の評価枠組み」をもとに、経年的に、行政などが発行しているさまざまな統計指標の収集・評価を行うとともに、ホストタウン事業を担った自治体での聞き取り調査、競技施設の一年後の様子についての現地調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
東京大会開催を総括する雑誌の編者として、スポーツ社会学者を中心とした論考をまとめて刊行するとともに、現地調査、量的調査を行っている研究者の参集を得て、東京大会の遺産を検証する書籍の出版に向けた研究会を開始した。量的調査の結果分析が十分に進んでいないものの、現地調査の結果を踏まえた原稿執筆に向けて準備を進めている。また、関連する学会報告を行った。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は現地での聞き取り調査を実施するため、新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら進めて行く予定である。2022年度に実施した量的調査の分析を行うとともに、刊行を予定している研究書籍のための研究会を実施し、論文を執筆していくことにしている。
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