研究課題/領域番号 |
21K11362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
松永 智 京都産業大学, 現代社会学部, 教授 (70221588)
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研究分担者 |
和田 正信 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (80220961)
松永 須美子 東大阪大学短期大学部, その他部局等, 教授 (70553436)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 一酸化窒素供与体 / 伸張性収縮 / 筋機能 / 疲労回復 / 回復促進 |
研究開始時の研究の概要 |
本課題は、「伸張性収縮後の一酸化窒素(NO)供与体の経口摂取が筋機能低下の回復を促進する」、引き続き「伸張性収縮の前後の継続的なNO供与体の摂取が筋機能低下を緩和し、その回復をも促進する」という仮説の下、伸張性収縮後の筋発揮張力と筋小胞体Ca2+取込・放出機能変化に着目し、検証を行う。そして、運動に起因する筋機能の維持、及び機能が減退した場合の回復促進策の解明のため、NO供与体摂取の適切な時期や期間の解明に努めたい。
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研究成果の概要 |
「伸張性収縮(ECC)後の一酸化窒素(NO)供与体摂取が筋機能低下を緩和し、その回復を促進する」か否かをラット速筋を用いて検討した。 ECC負荷により筋収縮力は明らかに減少したが、NO供与体摂取により筋収縮力は回復し、その回復の程度は、NO供与体摂取1日間より3日間の方が顕著に大きかった。 細胞内Ca2+制御能力に関与するタンパク質量の解析を行うために、免疫ブロッティング法を用いて解析した結果、ECC後3日間のNO供与体摂取は非摂取群と比較して、ジャンクトフィリンのタンパク質量、及びリアノジンレセプターのタンパク質量に顕著な差をもたらさなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一酸化窒素(NO)の基質である硝酸塩摂取により伸張性収縮(ECC)による筋発揮張力の減退緩和の可能性が示されてきた。近年、NO供与体は、硝酸塩よりNOを効率よく産生できる物質であることが示され、我々も運動前のNO供与体摂取がECCによる筋発揮張力減退を緩和の可能性を示してきた。本研究では、ECC後のNO供与体の摂取により、ECCに伴う筋収縮力を緩和させることを示したが、筋小胞体による細胞内Ca2+調節タンパク質の関与を示すことはできなかった。これは活動性の筋疲労予防に運動後の一酸化窒素供与体の摂取が効果的であることを示すものであったが、その要因については本研究では明らかにできなかった。
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