研究課題/領域番号 |
21K11374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
谷釜 尋徳 東洋大学, 法学部, 教授 (40527933)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 幕末 / 訪日外国人 / 剣術 / 馬術 / 打毬 / 勧進相撲 / 曲独楽 / 徒歩旅行 / 見聞録 / 異文化交流 / 娯楽 / スポーツ / オールコック / 歌舞伎 / 旅 / アンベール / 武士 / 武術稽古 / 江戸 / スポーツ史 / 近世 |
研究開始時の研究の概要 |
日本には古代以来より受け継がれた1000年を超えるスポーツの伝統がある。古代、中世を経て近世になると、泰平の世が実現し、貨幣経済が浸透したことで、都市の住民が余暇の消費手段としてスポーツを楽しむようになった。しかし、当時のスポーツの実情について日本人が書いた史料が量的に限られていたため、この分野の研究は進展していない。 一方、幕末期以降に日本を訪れた欧米人たちが、祖国への報告を兼ねて執筆した日本見聞録には、都市圏のスポーツ実情が記録されている場合がある。 そこで本研究では、従来注目されてこなかった、幕末~明治初期の訪日外国人の見聞録を史料と して、近世日本のスポーツの実際を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、幕末~明治初期の訪日外国人の見聞録を史料として、近世日本のスポーツの実際を明らかにすることを目的に行われた。 訪日外国人の見聞録には、彼らの実体験に基づく客観的な情報が高い精度で記録され、近世の日本人が生き生きとスポーツを楽しむ姿が事細かに活写されていた。外国人が見た日本人のスポーツには、剣術稽古、馬術訓練、打毬、勧進相撲、曲独楽、歌舞伎、徒歩旅行などが含まれる。本研究によって、近代化以前の日本人のスポーツ活動の一端が明らかになり、今日に連なる日本的なスポーツの原風景を多少なりとも浮かび上がらせることができたと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究では十分に解明されてこなかった近世日本のスポーツ史について、訪日外国人の見聞録を用いて客観的な視点から迫ったところに、本研究の学術的な意義があると考える。 近代化以前の日本に存在した各種のスポーツを取り上げ、史料にもとづく詳細な考察を行ったことで、「日本人にとってスポーツとは何なのか」という重要なテーマに接近することができた。
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