研究課題/領域番号 |
21K11376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
竹ノ谷 文子 星薬科大学, 薬学部, 准教授 (30234412)
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研究分担者 |
山本 憲志 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70299329)
RAKWAL RANDEEP 筑波大学, 体育系, 教授 (70590850)
塩田 清二 湘南医療大学, 薬学部医療薬学科, 教授 (80102375)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 精油 / アロマセラピー / ニューロン / マウス / ラット / 香り / スポーツアロマ / 運動 / 視床下部 / 摂食調節 / 抗肥満作用 / ホルモン / 運動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
精油の香りは様々な薬理的作用を持つことが報告されている。一方、肥満の予防・改善には運動療法が有効であること言うまでもない。そこで我々は、「香りと運動」の併用による相乗効果を狙い、肥満解消を目指した効率かつ効果的な新規運動療法を目指す。具体的には、運動と香りの併用による抗肥満作用を、行動学、生理学、形態学および遺伝子解析を行い、分子レベルで評価する。さらに生活習慣病肥満モデル動物を用いて香りと運動の併用療法の効果を検証し、ヒトの臨床応用を目指す。
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研究成果の概要 |
アロマセラピーに使用される精油は多くの薬理的作用が報告されている。近年では精油の香りを利用して抗肥満作用を狙った試みが行われている。しかし、ラットを用いた研究で、精油の香りによる抗肥満作用の報告は見られるものの、その効果のエビデンスを示す、摂食をコントロールする視床下部でのニューロンを形態学的に観察した報告はみられない。今回我々はラットに様々な精油を暴露し、視床下部の脳応答を調べた結果、ジンジャーおよびペパーミント精油に高い応答が見られた。また、ジンジャーの精油暴露は視床下部の外側視床下部領域のMCHニューロンを活性化して摂食を亢進する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精油は多くの薬理的効果が報告されているが、精油の香りによる摂食調節作用を科学的に明らかにした報告は少ない。今回我々は、精油の脳内の摂食調節核に応答する精油の種類を明らかにし、さらに、その作用が脳内のどのようなニューロンを介して行っているかを、形態学的解析から明らかにした。さらに他の精油においても詳細な解析が進むことにより、摂食障害疾患者に精油の香りを利用した、食欲コントロールのサポートが可能になり、医療現場でのメディカルアロマセラピーが飛躍的に進歩することが予想される。
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