研究課題/領域番号 |
21K11378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 湘南工科大学 |
研究代表者 |
野中 誉子 湘南工科大学, 工学部, 教授 (20449549)
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研究分担者 |
小島 一恭 湘南工科大学, 工学部, 教授 (60361391)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 機械特性評価 / ねじり特性 / サーフボード / モニタリング / 変位計測 / 姿勢評価 / 負荷計測 / 機械的特性評価 / 挙動評価 / スポーツIoT |
研究開始時の研究の概要 |
サーフィンは、自身の体力と技能に合った波やボードを選ぶことができ、生涯スポーツの側面を持つ。競技技術の向上や愛好家の健康維持・促進のためには、サーフィン運動の定量的評価と効果的な運動履歴の記録が不可欠である。 本課題では、動的に変化する海面上の運動を計測するため、オンボードとオフボードの複数カメラで同時撮像し、映像分析から姿勢と動きを評価する。また、ボード上に面圧センサとひずみゲージを、ボードとサーファに慣性計測装置を設置し、ボードにかかる負荷と挙動、ボードやサーファの姿勢や移動軌跡を測定する。得られたデータから、サーフィン運動を特徴づけるファクタを特定し、ボードの特性との関係を考察する。
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研究成果の概要 |
本研究では、サーファの動きとボードの挙動、機械特性とそれらの関係について検討した。サーファの姿勢評価のため複数カメラで撮影したが、速く大きなターンを行う際にはどの視点の映像でボードや波で膝下が隠れ、動作解析に適した映像の取得は困難であった。ボードの機械的特性としては曲げ・ねじり・振動特性の評価装置を開発し、特にターンに影響するねじり剛性を高精度で評価できた。また、サーフィン中のボードの挙動は自作IMUセンサで姿勢角を計測・再現することも可能となった。しかし、使用中のボードの変形は形状やサーファの位置によって変わるため、海上での測定には小型軽量多チャンネルひずみ計測システムの必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サーファの体型や熟練度、使用環境によって、適したサーフボードの形状や素材は異なることが知られている。本研究で開発したボードの特性評価手法により、長さや厚みの異なるボードの機械的特性を定量的に評価することが可能となった。これにより、サーフボード設計の最適化と安全で高性能なボード開発に寄与することが期待できる。また、ターンにおけるサーファの映像による動作解析は、オンボード・オフボードいずれの映像でも難しく、使用中のボードの変形様相の可視化にも対応した室内型サーフィンシミュレーター開発の重要性が示唆された。
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