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レジスタンストレーニングは加齢に伴う神経筋接合部の消失を防ぐか

研究課題

研究課題/領域番号 21K11385
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群)

研究代表者

蒔苗 裕平  防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 総合教育学群, 准教授 (00706632)

研究分担者 鴻崎 香里奈  日本体育大学, 保健医療学部, 助教 (30739769)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード神経筋接合部 / レジスタンス運動 / mTORC1 / 筋肥大 / レジスタンストレーニング / 骨格筋
研究開始時の研究の概要

神経筋接合部(NMJ)は、神経と筋の間の情報伝達部であり、加齢に伴い変性・消失する。レジスタンストレーニングは、有効なサルコペニア対策として従来より用いられているが、NMJにもたらす効果については不明な点が多い。そこで本研究では、老齢マウスを用いたモデル実験を行い、レジスタンストレーニングと加齢に伴うNMJ変性の関係性について、mTORC1の寄与という視点から検討する。本研究は、レジスタンストレーニングの効果について、従来とは異なる視点から評価することで、個人の特徴に応じたオーダーメイド的トレーニング処方の開発に貢献できる。

研究実績の概要

昨年度までの研究により、一過性のレジスタンス運動がアセチルコリン受容体サブユニットの発現変動およびNMJ形成に関与する因子の発現変動を引き起こすことを明らかにしてきた。一方で、それらの発現変動には、レジスタンス運動後に活性化するmTORC1シグナルは関与しない可能性が示された。
そこで今年度は、mTORC1とは別のレジスタンス運動後に活性化するシグナル伝達経路の影響について検討した。
セリン/スレオニンキナーゼであるAktは、class II histone deacetylase 4 (HDAC4)の核内へのトランスロケーションを介してアセチルコリン受容体の発現調整に関与する可能性が近年報告されている(Castets et al., 2019)。そこで、レジスタンス運動後のAkt活性とHDAC4の核内発現量の変動について検討した。レジスタンス運動直後および1時間後のタイミングにおいて、AktのSer473およびThr308のリン酸化が確認された。また、Aktと同じタイムポイントにおいて、核内HDAC4の発現量が増加した。一方で、これらのタイミングにおいては、アセチルコリン受容体サブユニットの発現変動やNMJ形成に関与する因子の発現変動は確認されていない。以上の結果から、レジスタンス運動後にAkt-HDAC4シグナル伝達経路が活性化するものの、mTORC1経路と同様、レジスタンス運動後のNMJ関連因子の発現変動には関与していない可能性が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

解析装置の不調や不測のエラーが生じたため。

今後の研究の推進方策

mTORC1阻害剤を用いた実験を行い、現在解析中である。この実験により、レジスタンス運動後のmTORC1活性化がNMJ関連因子の発現変動に及ぼす影響を明らかにできる。
また、老齢動物を用いた実験の予備検討も行っており、今年度中に老齢動物を対象とした研究を遂行する。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] レジスタンス運動は骨格筋アセチルコリン受容体mRNA発現量を変化させる2022

    • 著者名/発表者名
      蒔苗 裕平,鴻崎 香里奈,中里 浩一
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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