研究課題/領域番号 |
21K11402
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
間野 義之 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (90350438)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | エリートアスリート / 社会貢献活動 / アスリートアドボカシー / スポーツマネジメント / 社会的アウトカム |
研究開始時の研究の概要 |
スポーツを通じて社会課題を解決するという政策課題が掲げられる中で、社会課題の認知拡大といったアウトカムを持つアスリートの社会貢献活動を、効果的に活用することが求められる。本研究は、アウトカムの享受者である国民および実施主体であるアスリート双方の視点から、アスリートの社会貢献活動から生じるアウトカムを実証的に検証することで、アスリートの社会的な価値の向上に繋がる知見を得ることを目指す。
|
研究成果の概要 |
近年、急激に増加しているエリートアスリートが社会的な問題についての発信の社会的影響力に着目した本研究の目的は、日本を舞台として行われたアスリートの社会的発信を文脈として、(1)アスリートの啓発活動が一般市民の意見に与える影響、(2)その影響力の時間的な変化について、科学的検討を試みることであった。インターネット調査を用いた複数の調査から、アスリートによる社会問題に関する発信に触れることで、その社会問題に対する一般市民の問題意識がわずかに高まるという因果関係が見いだされた。また、その影響は介入直後には確認できるものの、3日後には非介入群と同じ水準まで変化することが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エリートアスリートによる社会的・政治的な問題に関する発信は、ファンだけでなく、多くの人々の目に触れるメッセージだと考えられている。このような発信の影響力は逸話的に信じられてきたものの、実際のどの程度一般市民の意見を変えることができるのかに関する科学的根拠は十分でない。本研究は、アスリートによる社会貢献や社会的な発信が活性化しつつある日本を舞台に、その影響力を解明することを試みた。本研究で得られた成果は、日本社会におけるエリートアスリートの発言力や社会的な影響力に科学的根拠を加えるものであり、スポーツと社会問題解決の関係性について、有用なエビデンスを提供できたと考えられる。
|