研究課題/領域番号 |
21K11406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 桜花学園大学 |
研究代表者 |
寺田 恭子 桜花学園大学, 保育学部, 教授 (20236996)
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研究分担者 |
鈴木 伸治 常葉大学, 保健医療学部, 教授 (50393153)
里中 綾子 びわこリハビリテーション専門職大学, リハビリテーション学部, 講師 (80632497)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | GMFCS LevelV / 重度脳性麻痺者 / 運動 / 運動介入 / GMFCS LevelⅤ / 脳性麻痺 / 重度脳性麻痺 / Implementation / フィットネス / VR / GMFCS Level Ⅴ / 研究参画 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アメリカのAACPDM (American Academy for Cerebral Palsy and Development Medicine ) をなど様々な研究者が注目する Implementation Science 的アプローチを軸に、最重度脳性麻痺者(GMFCS LevelⅤ:Gross Motor Function of Classification System LevelⅤ)を被験者ではなく研究デザイン構築に参画させ、当事者目線で発見できる新情報を駆使して最適な運動方法と長期継続可能なプログラムを考案、実践し、脳性麻痺者の運動を取り入れた新しい日常生活を提案する。
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研究実績の概要 |
GMFCS Level Ⅴの脳性麻痺者が達成感、さらには日々喜びや楽しさを感じながら運動を継続できるプログラムを探ることが本研究の主たる目的でるある。 2023年度は、2022年度にも被験者及び研究参画者であったS氏に引き続いて研究に協力してもらい、昨年度の方法(ブレイズポッド活用)をさらに工夫し、また継続できる環境も整えていく予定であった。しかし2023年度は、被験者であり研究参画者であるS氏が体調不良のため本研究に関わることができなくなった。よって、第2候補者に研究参画を打診した。しかし第2候補者も様々な身体状況の悪化や日常生活の生活制限(介助者の時間制限)などがあり参加不可能となった。 そこで、前年度に協力してもらった研究参画者(S氏)とともに、今後の研究の方向性を再構築することとした。その結果、被験者であり研究参画者であるS氏は、重度脳性麻痺者の場合、加齢と共に心身に非進行性ではあるが運動参画が難しくなる変化があるため、単独で行う運動方法より車いすダンスのようなアクティブアシストがあり共同的な運動方法を改めて再考案すべきであるとの意見をもらった。それらの意見も踏まえ、本研究の被験者及び研究参画者を子どもとその保護者まで広げ、子どもができて楽しく継続ができる方法を考えることとした。そのために被験者(研究参画者)を2023年度は再リクルートし、本研究について理解・賛同してもらうことができた。2024年度は計画的に実験を実施する予定である。 また、今年度はタイ国のGMFCS LevelⅤ の子どもたちの心身と生活環境を調査した。その調査時に、彼らがどのような新た活動を実施してるのかも合わせて調査し、本研究のヒントを得ようと試みた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
被験者であり研究参加者であるS氏が体調不良のため、2023年度は被験者として研究に参加することができなかった。よって研究の再構築をS氏と共に考え2024年度に向けての準備をすることになったが、結果的には実験を実施し、新たな知見を得ることができなかったから。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、幼児及び青年期あるいは現被験者より若い世代の者に対して、継続できる運動方法を工夫し、実践し、その方法が有効かどうかを多角的に考えていく。また、その方法は原点に戻って車いすダンスを基本とするものも含める。幼児は保護者に研究参画者として参加してもらい、その意見を研究に反映していく予定である。
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