研究課題/領域番号 |
21K11423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
八田 有洋 東海大学, 体育学部, 教授 (20312837)
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研究分担者 |
福本 寛之 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (00779308)
下田 政博 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (80302909)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経筋機能 / 等尺性最大膝伸展力 / 等尺性最大膝屈曲力 / 等速性膝伸展力 / 運動神経伝導速度 / 筋電図 / 事象関連電位 / 反応時間 / ストループ課題 / 脳波 / ポジティブ感情 / ネガティブ感情 / マットピラティス / 等尺性膝関節屈曲力 / 等尺性膝関節伸展力 / 長期介入 / 等速性運動 / 脛骨神経 / 有酸素性運動 / ピラティス / 心拍変動 / 脚筋力 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは学生アスリートを対象にピラティスメソッドが腰痛を軽減し、機能的動作の質的改善とパフォーマンスを向上させることを明らかにした(科研費基盤研究C:18K10973)。しかし、学生アスリートは定期的にトレーニングを実施していることから、これらの効果が必ずしもピラティスによるものであるとはいえない。 そこで本研究では、運動習慣の無い健康成人を対象にピラティス介入研究を実施し、1)一過性のピラティス介入が末梢神経機能に及ぼす影響について、2)長期ピラティス介入による技術習得に伴う運動学習過程、3)長期ピラティス介入が中枢神経機能、特に脳内情報処理過程と認知機能に及ぼす効果について検証する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、ピラティスメソッドによる運動学習過程と神経筋促通効果を明らかにすることであった。本研究において、ピラティス実施中の平均心拍数は、約90拍程度であること、短時間の一過性ピラティス実施後に皮膚温と脛骨神経の伝導速度が低下することが明らかとなった。また、12週間のピラティス介入により等尺性最大膝伸展・屈曲力と等速性膝伸展力が有意に向上することが示唆された。さらに、毎回のピラティス実施後に気分が改善すること、8週間のピラティス介入によりストループ課題遂行中の反応時間が短縮する傾向が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピラティスメソッドによる腰痛の軽減、柔軟性の向上、姿勢の改善、体幹の強化など様々な効果が先行研究において報告されている。しかし、ピラティスによる神経筋促通効果に着目した研究は見当たらない。 本研究において、一過性のピラティス実施前後において気分が改善し、長期ピラティス介入により等尺性最大膝伸展・屈曲力と等速性膝伸展力が有意に向上することが示唆された。したがって、ピラティスメソッドはライフステージに応じて実践できる生涯スポーツであり、長期ピラティス介入による中高年者の脳内情報処理機能の向上効果が明らかになれば、介護予防や認知症予防に加えて健康寿命の延伸に寄与することが期待される。
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