研究課題/領域番号 |
21K11425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
関 慶太郎 日本大学, 文理学部, 助教 (90822239)
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研究分担者 |
梶谷 亮輔 環太平洋大学, 体育学部, 講師 (80823062)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ランニングエコノミー / バイオメカニクス / 効率 / エネルギーコスト |
研究開始時の研究の概要 |
ランニングは平地だけでなく傾斜や起伏のある場所で行われることも多いが,これまでの研究は平地でのランニングについて言及したものがほとんどであった.そのため,トップレベルの指導現場でも上り傾斜ランニングの指導は経験やカンに頼っているのが現状であり,科学的根拠に基づく指導法の確立が急務である.平地で行われたこれまでの研究では,身体を上方に持ち上げる動作がランニングの効率に強く影響していると報告されていることから,本研究では連続ジャンプを用いて身体を持ち上げる効率を評価し,上り傾斜のランニングにおける動作と効率の関係から,上り傾斜における効率的な動作を提案することを試みる.
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研究実績の概要 |
令和5年度は連続ジャンプに関する基礎研究と上り坂ランニングと連続ジャンプの関係を検討する研究を並行して進めた。 連続ジャンプに関する基礎研究では、任意の接地時間と長い接地時間の連続ジャンプを行わせ、そのときのエネルギーコストおよび下肢バイオメカニクスの比較を行った。長い接地時間の連続ジャンプでは、任意の接地時間のときと比較してエネルギーコストが大きかった。また、長い接地時間のときのMechanical efficiencyは筋のMechanical efficiencyに近い値であった。 以前の関連する科研費採択課題から継続して検討を行っているSledgeジャンプを用いた研究では、エネルギーコストと合わせてMechanical efficiencyの変化も新たに検討した。Sledgeの斜度を変え、力学的仕事を変化させた際に、どのようにしてエネルギーコストの増加を抑えてジャンプを行っているかが明らかになった。また、Sledgeジャンプの負荷は通常の連続ジャンプと比較して大きく、高いスピードでランニングを行っているときのエネルギーコストやMechanical efficiencyを変化させる要因を明らかにするための基礎的知見になる可能性がある。 上り坂ランニングと連続ジャンプの関係の研究では、10名の測定を実施したが、測定に問題が生じたため、研究期間を延長し、次年度に改めて測定を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナウィルス感染症や機材の故障等により連続ジャンプと上り坂ランニングの関係を検討する研究課題の測定が遅れている。令和5年度に機材の修理等を実施し、被験者の試合期終了後に10名の測定を行ったものの、測定データに問題があったため、再度測定をやり直す必要がある。 この課題の基礎となる、連続ジャンプの基礎研究の測定は終了しており、令和6年度には論文等の成果物が出る見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
連続ジャンプと上り坂ランニングの関係を検討する研究課題に関しては、測定手順を見直した上で、被験者をお願いしているチーム関係者と予定を調整し、可能な限り早期に再測定を実施する。 連続ジャンプの基礎研究に関しては、論文化をすすめ、早期に掲載されるよう論文の投稿を行う。
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