研究課題/領域番号 |
21K11429
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 日本体育大学 (2023) 山梨学院大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
柴田 紘希 日本体育大学, スポーツマネジメント学部, 助教 (70884683)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 地域スポーツクラブ / ミッション / ミッションマネジメント / 成長 / 衰退 / ミッションドリフト / 総合型地域スポーツクラブ / クラブの創設過程 |
研究開始時の研究の概要 |
地域スポーツクラブ(以下、クラブ)の育成はスポーツ振興における政策的・学術的な重要課題とされてきた。しかし、近年は解散クラブ数が大幅に増加するなど、クラブは持続的に成長することができていない。このような課題に対し、先行研究ではクラブ創設後に有効な経営方策の検討が行われてきた。だが、近年ではクラブの創設過程、とりわけミッションの形成過程が創設後のクラブの成長に関連することが明らかにされている。そこで、本研究ではクラブの創設過程の違い(ミッションの形成過程の違い)がクラブの成長に及ぼす影響とそのメカニズムを明らかにする。
|
研究成果の概要 |
地域スポーツクラブ(以下,クラブとする)の育成は,スポーツ振興における政策的・学術的な重要課題とされてきた.しかし,クラブは成長できず,衰退傾向にある.そこで本研究では,クラブの成長・衰退に影響を及ぼすことが示唆されているミッションの形成過程に着目し,その過程がクラブの成長・衰退に影響を及ぼすプロセスと要因を明らかにすることを目的とした.分析の方法はクラブヒストリーの比較事例分析である.研究の結果,地域住民の生活課題からミッションが形成されるか否かが,ミッションの形骸化や運営メンバーのコミットメントの高低に影響し,最終的にクラブの成長・衰退に影響を及ぼすことが示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで「地域スポーツクラブの成長・衰退を分ける要因は何か」という問いは学術的にほとんど明らかにされてこなかった.また既存研究では,長期的に活動を継続するクラブ等を対象に「成功の理由」を明らかにするアプローチがとられてきた.これに対し本研究は,衰退事例を対象に含め,クラブの成長・衰退プロセスを検討し,それらを分ける要因を探索的に明らかにすることを試みた.本研究から得られた知見は,これまでの研究蓄積の少なさや研究方法上の限界に対し,地域スポーツ組織に関する理論の深化と実践的経営方策の検討に向けた基礎的知見を提供する点で学術的・社会的意義を有している.
|