研究課題/領域番号 |
21K11435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
今村 友美 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 准教授 (10411969)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | フレイル / 栄養 / 身体活動 / 運動 / COVID-19 / 高齢者 / コロナフレイル / 地域在住高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、地域高齢者約5,000名を対象に新型コロナウイルス感染症蔓延期における身体活動量及び座位時間や日常生活状況(栄養、社会参加を含む)とフレイルの状況を把握することを目的とする。まず、身体活動量及び座位時間とフレイルとの関連の短期的(感染症蔓延期から概ね半年以内)な影響の検討を2020-21年度に実施し、同様に、2022-23年度は、中長期的(概ね1~2年の状況)な影響を検討する。 これらの結果をふまえ、今後、想定される感染症蔓延期の状況(短期あるいは中長期的)に応じたフレイル予防を目的とした高齢者への日常生活支援の方策を提案する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、前年度より規模を拡大して身体計測会を実施することができた。2023年6月~7月に身体計測会を実施し、合計91名(65~74歳13名、75歳以上68名)の高齢者の身体計測等のデータを得た。 また、フレイル予防の観点から、身体計測会参加者とは別の一部の高齢者を対象に、健康教室を開催し、週に1回、フィットネスダンス、レジスタンス運動等の運動に取り組んだ。同じ対象者に対して、月に1回の栄養・食事の集団レクチャーを実施した。 健康教室の参加者を「参加者」とし、身体計測会でデータが得られた対象者を「非参加者」として比較することで、運動と栄養の両側面からのサポートである健康教室の有効性を検討した。 75歳以上の女性のデータを比較した。参加者(n=9)は、年齢80.2±4.3歳、身長152.2±4.6 cm、体重51.2±5.8 kg、BMI 22.1±2.4 kg/m2であった。非参加者(n=68)は、年齢81.2±4.1歳、身長150.9±5.3 cm、体重51.2±7.7 kg、BMI 22.5±3.2 kg/m2であった。2群間に差はみられなかった。体力の指標として、握力、長座体前屈、10 m歩行、開眼片足立ちを計測した。10 m歩行において、参加者のほうが有意に歩行速度が速かった(参加者5.2±0.5秒、非参加者7.6±1.6秒)。その他の項目では有意な差はみられなかったが、握力は参加者のほうが高い傾向であった(参加者23.2±3.0 kg、非参加者19.8±3.7 kg)。おおむね、参加者のほうが体力指標が良好であったため、健康教室の実施はフレイル予防に有効であったと考える。健康教室の実施による直接的な支援は対象者の数が制限されてしまうため、今後は、より多くの人を対象にした支援のあり方を模索していくべきである。
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