研究課題/領域番号 |
21K11451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
依田 珠江 獨協大学, 国際教養学部, 教授 (40348818)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 構え / 見た目 / バッティング / 動き / 姿勢 / 視線 |
研究開始時の研究の概要 |
“構え”を見るだけでその人がそのスポーツの熟練者なのかは経験者にはわかる。パントマイムでは実際にそこにないものを、さもあるように見せる。このような人の姿勢や構え、動きが「それらしく見える」要因についての研究はない。本研究では、①野球の打者の構えに着目して、スポーツの動作の準備局面である“構え”からどのようにしてその力量を見るのか、②パントマイムの「壁」の演技で、演者は体の各部位の形や動きをどう制御して「ないものをあるように見せる」のかを、それぞれ見る者(心理物理的指標、視線計測)、見られる者(スティックピクチャー作成、動作分析)両者の要因に着目して検討する。
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研究実績の概要 |
構えを見てその人の技能のレベルをスポーツの指導者は判断できなければならない。 この判断にはどのような情報が必要かを明らかにすることを目的として、2023年度は2022年度に引き続き、野球指導者(元プロ野球選手)からバッティングの構えの指導を受けた初心者女子大学生16名と野球・ソフトボール未経験の体育会部活動所属女子大学生16名の完成した構え、合計32名分の静止画と、大学女子ソフトボール部員16名の構え、それぞれピッチャー側、一塁側から撮影した静止画を被験者(観察者)に呈示し、その静止画の構えを取っているのが経験者か否かを判断させた。静止画を見て回答する被験者(観察者)としてさらに野球部員を増やし(2022年度と合わせて66名)、対照として野球未経験の大学生141名(男子84名、女子57名)に対して実験を行った。静止画の呈示時間として0.1秒条件と1秒条件を設定した。 群別、呈示時間別の正解数、個々の静止画(モデル)に対する正解率などを分析した。野球経験者は、未経験者よりも静止画(モデル)を正確に見分けられること、体育会がモデルの静止画よりもソフト部がモデルの静止画のほうが正解数が高くなることが示された。個々のモデルに対する正解率を回答者群別にみると、野球経験者と未経験者で評価が異なるモデル、つまり構えがあることがわかった。さらに静止画を見た回答者が注目している静止画(モデル)の部位を抽出するため、各回答者の事後アンケートをテキストマイニングで分析する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
学会発表、論文投稿をする予定が、静止画を見て経験者か未経験者かを判断する実験のデータを取ること、特に運動未経験者の被験者(観察者)を集めることが難しく、時間がかかり、データ分析に取り掛かるのが遅くなってしまったため、できなかった。現在も引き続き運動未経験者の被験者を集め、データを収集している。
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今後の研究の推進方策 |
運動未経験者の被験者(観察者)を集め、実験を行い、データを追加する。実験のデータ分析を進め、学会発表、論文作成を行う。スティックピクチャーを呈示した場合の野球経験者、未経験者の正解率についての実験を行う。
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