研究課題/領域番号 |
21K11457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本体育大学 |
研究代表者 |
松田 康宏 日本体育大学, 保健医療学部, 准教授 (20760200)
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研究分担者 |
小野 弓絵 明治大学, 理工学部, 専任教授 (10360207)
服部 辰広 日本体育大学, 保健医療学部, 准教授 (20739768)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 手技療法 / 拡散相関分光法 / 筋血流計測 / 生体医工学 / 可視化 / 光計測 |
研究開始時の研究の概要 |
筋過緊張状態の治療やスポーツ選手のコンディショニングでは,擦る,揉む,押す,叩くなどの手技療法やストレッチングなどの「徒手的な施術」が用いられている。これらの研究領域は,他の医学分野に対して立ち遅れ,計測方法や評価方法がいまだ確立されていない。本研究は,筋血流の評価システムの開発と徒手的な施術によってもたらした局所や全身の筋血流の変化について検討し,科学的根拠をもとに明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
手技療法は,擦る,揉む,押す,叩くなど「徒手的な施術」として用いられている。しかし,これらの研究領域は,他の医学分野に対して立ち遅れ,計測方法や評価方法がいまだ確立されていない。本研究では,新たな生体光計測技術である拡散相関分光法を用いて手技療法による局所の筋血流の変化を調査することを目的とした。5分間の手技療法により僧帽筋では約2倍,下腿三頭筋では約1.4倍手技療法後に筋血流が増加する結果となった。この結果は,拡散相関分光法が徒手的な施術効果を計測および評価するための信頼できる定量的な手法であることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
徒手的な施術は施術部位の血流促進効果があると考えられている。しかし,深部に位置する筋の微小循環を計測できる方法がないため,この分野の研究は他の医学分野に対して大幅に立ち遅れているのが現状である。本研究では人体に無害な光を使用して組織血流変化を評価可能な拡散相関分光法を用いた筋血流計測システムを開発し,施術前後の筋血流の変化を計測した。施術により局所の筋血流が増加する結果となり,施術による血流促進を客観的に評価する方法を確立できた。提案する計測手法は,医療やスポーツの場における術者の施術意欲の向上や患者の満足度の向上,ならびに施術技術の伝承・教育の効率化への応用が期待される。
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