研究課題/領域番号 |
21K11467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
外山 雄大 島根大学, 医学部, 客員研究員 (60880507)
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研究分担者 |
並河 徹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 特任教授 (50180534)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | L-BAIBA / LC-MS/MS / 高血圧 / 鏡像異性体 / 骨格筋 / マイオカイン |
研究開始時の研究の概要 |
近年、運動習慣により維持される筋肉量や筋力が高血圧予防に関連することが報告されているが、そのメカニズムの多くは解明されていない。本研究では、そのメカニズムの1つとして、筋肉から分泌される善玉マイオカインL-BAIBAに着目し、①L-BAIBAの測定系確立と高血圧との関連性(ヒト対象のコホート研究)、②習慣的な運動により分泌されるL-BAIBAが血圧に及ぼす影響(動物実験)を検討することで、L-BAIBAの高血圧予防における重要性を裏付ける。本研究で得られた成果は、筋肉量や筋力が高血圧予防に関連するメカニズムの解明に貢献するエビデンスとしてさらなる発展が期待できる。
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研究実績の概要 |
近年、骨格筋から分泌される善玉マイオカインβアミノイソ酪酸(β-aminoisobutyric acid: BAIBA)が、高血圧の改善に関与する可能性が報告されている。BAIBAには、異なる基質から生成される鏡像異性体(D体: D-BAIBA・L体: L-BAIBA)があり、それぞれ異なる機能をもつ可能性が指摘されてきた。しかし、従来の測定方法では両者を分別して定量化することが極めて困難であったため、その機能や重要性の違いについては詳細に検討されていなかった。そこで本研究では、D-BAIBAとL-BAIBAを分別して定量する測定系を確立し、(1)運動習慣や骨格筋との関係、(2)高血圧に与える影響を検討することを目的とした。 2023年度は、前年度に整備したデータセットを用いて、D-BAIBA、L-BAIBAと高血圧にかかわる項目(収縮期血圧、平均血圧、拡張期血圧)との関連性について単変量解析を実施した。その結果、D-BAIBAは収縮期血圧、平均血圧、拡張期血圧に関連性は認められなかった。一方、L-BAIBAでは収縮期血圧および平均血圧と正の相関関係が認められた。男女別の解析では、男女ともにL-BAIBAと収縮期血圧の間に正の相関関系が認められた。以上の結果から、D-BAIBAではなくL-BAIBAが高血圧に関与する可能性が示唆された。今後は、高血圧にかかわる因子の影響を考慮するため、多変量解析を用いてL-BAIBAと高血圧の関連性を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の所属変更など不可避の事情が複数重なり、それによる遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策としては、L-BAIBAと高血圧の関連性について多変量解析を用いてさらなる検討をすすめる予定である。
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