研究課題
基盤研究(C)
本研究は人工炭酸泉入浴の身体加温による熱ショック蛋白質(HSP)過剰発現が、身体疲労回復行動の睡眠中の動作に与える影響、COVID-19による身体活動量減少に伴う体力低下の予防、過度なストレスを伴わない新しい体力回復方法の確立、HSP発現の骨格筋肥大へ与える影響のメカニズムを解明する。
2023年度は、ECSS2023(パリ)、身体動作学研究会(名古屋)において研究発表を行い、第26回日本アロマセラピー学会においては、シンポジストとして登壇した。ECSS2023の発表では、周期的低圧常酸素環境下への滞在が睡眠に与える影響について発表し、コロナ禍で体力が低下した被験者を周期的低圧常酸素環境への繰り返し曝露することは、体温の上昇を伴い,入眠を促進する可能性が示唆された。また,脳波測定から睡眠効率の上昇,中途覚醒の減少,REM睡眠,NREM睡眠の増加により,夜間睡眠に良い影響を与えると考えられた。身体動作学研究会の発表では、運動後に周期的低圧低酸素環境に曝露しながらアロマセラピーによる芳香(2種類)を焚いた場合のリカバリー効果について調べることを目的とし、脳波測定より、α波は3条件とも有意な差は見られなかったが、β波は柚子の香りにおいて香りなしに較べて有意な低値を示した。このことは、β波は脳の活動状態を表すため、周期的低圧低酸素環境下での柚子の香りにはβ波を抑制し,脳を休める効果があるのではないかと考えられた。これらの発表から、体力低下した被験者に運動を課したあとの有効な疲労回復方法について、周期的低圧環境およびアロマセラピーによる芳香のリカバリー効果を示すことができた。また日本アロマセラピー学会シンポジウムでは、上記研究成果をもとに周期的低圧常酸素環境曝露とアロマセラピーによる疲労回復の可能性について発表を行った。
3: やや遅れている
コロナ禍による被験者確保に難航したことが影響し、研究成果の発表が1年遅れた。昨年度発表予定だった内容については、ECSS2024にて採択されたため、2024年7月にイギリスグラスゴーで開催される国際会議にて発表を行う。
昨年発表予定だった研究内容について、国際学会ECSS2024(イギリス、グラスゴー)において発表採択されたため、2024年度に研究成果の発表を行う。また、国内の学会においても研究成果の発表を行い、原著論文や国際学会プロシーディングスに掲載されるよう投稿する予定である。
すべて 2023 2022 2021
すべて 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 4件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
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