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女子トップアスリートにおける複合トレーニングが上肢プルパワーに及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 21K11483
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関至学館大学

研究代表者

仲 立貴  至学館大学, 健康科学部, 教授 (80468793)

研究分担者 島 典広  東海学園大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70363653)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードAEL / エキセントリック / ウェイトリリーサー / ベンチプル / 上肢 / プルパワー / トレーニング介入 / コンセントリック / バリスティックエクササイズ / ワンハンドダンベルロウ / 交叉トレーニング / 上肢プルパワー / 女子アスリート / VBT / 挙上速度 / ベントオーバーロウ / クラスターセット法 / 活動後パフォーマンス増強 / 女子レスリング / バリスティックレジスタンストレーニング / エキセントリックレジスタンストレーニング
研究開始時の研究の概要

近年、挙上速度を基準としたトレーニング法(VBT)は、効率的にパワーや筋力が向上する。また、古典的なレジスタンストレーニングと比べて、バリスティックレジスタンストレーニング(BRT)の方が、パワーの改善効果が高い。しかし、下肢と異なり上肢パワーを改善するBRTは極めて少ない。そこで、上肢のBRTを開発しVBTと組みわせることによって、パワーの改善効果が高まると考えられる。さらに、エキセントリックレジスタンストレーニング(ERT)も、筋力の改善効果が高い。そのため、VBT、BRT、そしてERTを複合的に実施することにより、低疲労でかつ短時間に効率的にパワーや筋力が向上する可能性が予測される。

研究実績の概要

従来のレジスタンストレーニングでは設定する負荷は短縮性(CON)局面の相対的筋力によって決定されるため、より高い筋力が発揮される伸張性(ECC)局面では相対的筋力に適合した最適な負荷を与えることができない。一方で、近年ECC局面の負荷を強調する方法(AEL)を用いることによって、下肢のエクササイズにおいてパワーを高めることができることが示されている。
本研究では、AELを上肢であるベンチプルに応用することで、上肢のプルパワーや速度が向上するかを検証する予備実験を行うことを目的とした。
対象者は、一般大学生4名(20.8±0.5歳)で、男女各2名であり、そのうち男女1名ずつをAEL群、残り2名を非AEL群とした。トレーニングの種目はベンチプルを用いて、AEL群の負荷はCON局面が80%1RM、ECC局面が130%1RM、非AEL群は両局面とも80%1RMで、5レップ、3セット、週2回、6週間行った。CON局面の速度は主観的最大速度、ECC局面は1秒以下で、休息時間は毎レップ間に20秒、セット間には2分30秒で実施した。測定時期は介入前と介入3週間後、介入後の3回実施した。測定項目はベンチプルの1RMとそれぞれ平均のパワー、速度、フォースで、GymAwareを用いて測定した。男子は10kg、女子は5kgずつ負荷を上げて行った。
男子AEL群の介入後の平均パワーと平均速度は、介入前に比べ50㎏以上でわずかに高値を示した。男子非AEL群と女子AEL群と非AEL群の平均パワー、平均速度、平均フォースは介入前後で変化が見られなかった。男女AEL群と非AEL群の1RMは介入前より介入後高値を示した。
以上のことより、AEL群が上肢プルパワーの向上に有効である可能性が考えられたが、今後例数を増やしてさらなる検討が必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

3年目はコロナ禍ということもあり、また予備実験を行い、実験条件が適切か検討するため。

今後の研究の推進方策

2023年度で終了の予定であったが、2024年度まで1年間期間を延長して、予備実験が終了したので、それを踏まえ、本実験を行う予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] ジャンプスクワットパフォーマンスに影響を及ぼすエキセントリック局面2023

    • 著者名/発表者名
      菅野 昌明、大久保 幹太、水川 真衣、堀 優月、島 典広、仲 立貴
    • 雑誌名

      トレーニング指導

      巻: 6 号: 1 ページ: 3-8

    • DOI

      10.32171/jscicoachingtraining.6.1_3

    • ISSN
      2433-6742, 2434-3307
    • 年月日
      2023-10-31
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 女子陸上短距離選手の上肢プレス・プル動作のパワーの特徴2022

    • 著者名/発表者名
      Tatsuki Naka, Norihiro Shima, Masaaki Kanno
    • 雑誌名

      トレーニング指導

      巻: 5 号: 1 ページ: 10-24

    • DOI

      10.32171/jscicoachingtraining.5.1_10

    • ISSN
      2433-6742, 2434-3307
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Characteristics of upper-limb pull power and power endurance in Japanese female wrestlers.2022

    • 著者名/発表者名
      Tatsuki Naka; Masaaki Kanno; Shota Shidochi; Kazuhito Sakae; Norihiro Shima,
    • 雑誌名

      Journal of Strength and Conditioning Research

      巻: 36(5) 号: 5 ページ: e82-e87

    • DOI

      10.1519/jsc.0000000000002378

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] チアダンス選手の競技特異的ジャンプパフォーマンス能力と指導者の主観的評価との関連性2022

    • 著者名/発表者名
      菅野 昌明, 仲 立貴, 都築 祐衣, 平尾 栞理, 島 典広
    • 雑誌名

      トレーニング指導

      巻: 5 号: 1 ページ: 34-40

    • DOI

      10.32171/jscicoachingtraining.5.1_34

    • ISSN
      2433-6742, 2434-3307
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 非利き腕による上肢バリスティックトレーニングが左右の上肢プルパワーに及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      樋江井 雅人,菅野 昌明,仲 立貴
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ・健康学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ベントオーバーロウにおける上体の前傾角度が主働筋の筋活動に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      松村希良軌,菅野 昌明,島 典広,仲 立貴
    • 学会等名
      日本トレーニング指導学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 女子レスリング選手の競技レベル別にみた体力特性2022

    • 著者名/発表者名
      馬場元気,菅野昌明,島 典広,栄希和,栄 和人,仲 立貴
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 反動動作における伸張性筋力発揮中の強さや角速度の違いがその後の筋力発揮に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      島 典広,菅野昌明,仲 立貴,下河内洋平
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ベンチプルのグリップ向きが主働筋の筋活動に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      樋江井雅人,鶴田峻希、菅野昌明,馬場元気,島 典広,仲 立貴
    • 学会等名
      第11回 日本トレーニング指導学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 高負荷ジャンプスクワットパフォーマンスとエキセントリック速度との関係2022

    • 著者名/発表者名
      菅野昌明,玉田元気,髙玉夢乃,島 典広,仲 立貴
    • 学会等名
      第11回 日本トレーニング指導学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 異なる軽負荷ジャンプスクワットのコンセントリック速度の推移2021

    • 著者名/発表者名
      大橋愛実,大野百花,仲 立貴,島 典広,菅野昌明
    • 学会等名
      第10回 日本トレーニング指導学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ジャンプスクワットパフォーマンスに影響を及ぼすエキセントリック局面2021

    • 著者名/発表者名
      菅野昌明,大久保幹太,水川真衣,堀 優月,島 典広,仲 立貴
    • 学会等名
      第10回 日本トレーニング指導学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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