研究課題/領域番号 |
21K11485
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 鹿児島国際大学 (2022-2023) 皇學館大学 (2021) |
研究代表者 |
吉本 隆哉 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 准教授 (20756465)
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研究分担者 |
杉崎 範英 明治学院大学, 教養教育センター, 准教授 (10508287)
谷中 拓哉 横浜商科大学, 商学部, 講師 (00781262)
若原 卓 同志社大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20508288)
土江 寛裕 東洋大学, 法学部, 教授 (60458479)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ハムストリングス / 臀筋群 / 中臀筋 / 小臀筋 / 股関節伸展 / 膝ロック / 100m走 / 疾走能力 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究において,スプリント能力に優れる者ほど大臀筋が大きく大腿四頭筋が小さい比率を持つことが報告されている.このことから,スプリント能力向上を図るうえで,大腿四頭筋の活動を制限しつつ,大臀筋の顕著な活動を得るトレーニングを行い,大臀筋を選択的に強化することが有効だと示唆される. 本研究では,大腿四頭筋の力発揮を制限しつつ,大臀筋を中心とする股関節伸展筋力発揮を遂行できるエクササイズ機器を開発し,このトレーニングの長期実施による筋形態,筋機能の変化を明らかにする.そのうえで,大臀筋を選択的に強化することによってスプリント能力が向上するか否かについて検討を行う.
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研究実績の概要 |
本研究では、従来のトレーニングエクササイズにはなかった、走動作に近い動作様式で適切に大臀筋を刺激しつつ、できる限り大腿四頭筋に刺激を与えないエ クササイズマシンを開発し、そのうえで、そのトレーニングの長期的な実施が筋形態および筋機能に与える影響を明らかにする。そして、これらの変化とスプリント能力の変容を明らかにすることを目的としている。本研究で得られる知見は、スプリント走における最適な形態と力発揮能力を獲得し、それに伴うスプリン ト動作の変容と疾走速度の向上を目指す新たなトレーニング手段を提案することとなる。 本研究では、仰臥位と伏臥位においてトレーニングを実施できる2つのエクササイズ機器の開発を行い、できる限り股関節の可動範囲すべてで大臀筋に負荷をかけることが可能となる方式を採用し、開発においては、1) 装置の仕様の検討(エクササイズ姿勢、可動範囲、負荷重量の範囲など)、2) 妥当性および再現性、3) 安全性の確認を行う予定であった。 本来令和3年度(1年目)に従来のトレーニング手段では困難な膝関節の伸展を制限しつつ、股関節を伸展するエクササイズ機器の開発を行うことであったが、コロナ禍の影響により開発に予定を上回る時間を要し、令和4年度(2年目)に持ち越すこととなった。令和4年度(2年目)では仰臥位および伏臥位において大臀筋を直接的に刺激しうるトレーニング機器の開発に成功し、スプリンターを対象に予備実験を行った。令和5年度(3年目)には妥当性および再現性、安全性の確認を行い、スプリンター20名を対象に事前測定を実施した。測定項目は骨盤部および大腿部の筋体積、スプリント動作であった。現在エクササイズ機器を用いてトレーニングを実施しており、令和6年度に延長申請を行ったうえで、8月に事後測定を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、1年目のトレーニング機器の開発が遅れたため。
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今後の研究の推進方策 |
トレーニング機器の開発が完了し、令和5年度に大臀筋を選択的に改善するトレーニングの妥当性、再現性および安全性の確認を行ったうえで事前測定およびトレーニングを実施段階にある。トレーニングの事後測定を令和6年度8月に実施し、新たなエクササイズ機器が筋体積およびスプリント動作に与える影響を明らかにする。
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