研究課題/領域番号 |
21K11495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金沢 星慶 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任助教 (60744993)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 新生児 / 乳児 / 感覚運動学習 / 感覚運動ダイナミクス / 筋骨格 / シミュレーション / 感覚運動発達 / 子宮 / 胎児 / 柔軟 / 発達 / 行動 / 身体性 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトは出生前から生後1-2年で様々な行動を獲得するが、その背景には基本的な運動機能や感覚情報処理機能の発達が存在する。ここでの発達では単に神経学的に成熟によるものだけでなく、運動/行動時に生じる多種多様な運動情報および感覚情報の学習、統合などが重要と考えられる。一方で、ヒトや生物が持つ多種多様かつ大量の運動/感覚情報が実際の行動時にどのように利用されているか?利用するためにどのように学習しているか?は明確ではない。 本研究では、発達過程に生じる複雑な行動の獲得に必要な報酬や条件を追求するため、感覚-運動情報構造に着目した強化学習モデルを提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、乳児の自発運動が感覚と運動の発達にどのように影響するか、またその背景にあるメカニズムがどんなものかを解明する目的で行った。具体的には、新生児や乳児の運動から筋肉の活動やその感覚を推定し、それらの感覚運動入出力が作り出す具体的なパターンや変化を明らかにしている。また、赤外線カメラなどの高価で複雑なシステムではなく、通常のカメラを用いた簡単的な乳児の運動計測方法を提案した。さらに、運動学習のシミュレーションを通じて、乳児の行動発達を部分的に説明するモデルを構築した。本研究は、全体を通してヒトの新生児や乳児の発達の理解や支援に繋がる新たな手がかりに繋がる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の社会的意義は、新生児や乳児における感覚運動ダイナミクスの調査を通じて、発達初期に重要な役割を果たすメカニズムを理解することである。この理解が進むことで、発達障害の早期発見や適切な介入に役立ったり、あるいは育児支援に貢献したりする可能性がある。また、シミュレーションを利用してのみ解明できるメカニズムもあり、新たな科学的知見が発達心理学や神経科学の分野での基礎データとなり、医療や福祉の現場での発達支援にも役立つことが期待できる。
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