研究課題/領域番号 |
21K11498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
橋弥 あかね 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00457996)
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研究分担者 |
西村 治彦 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 特任教授 (40218201)
平井 美幸 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 准教授 (40713839)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小学生 / 肥満 / 痩身 / 生活習慣 / 肥満傾向 / 痩身傾向 / 体型 / 小児肥満 / 小児痩身傾向 / ベイジアンネットワーク / システム / 健康教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、小学生の肥満・痩身に関わるデータと生活習慣についてのベイジアンネットワークを構築し、肥満及びやせの予防・改善のための個別的な健康教育をするヘルスケアサポートシステムを開発することを目的として以下を実施する。 ①小学生の学校健診データと生活習慣データを収集・分析し、そのデータをもとにベイジアンネットワークによる肥満及びやせのリスクについて確率的なモデルを構築する。 ②構築したベイジアンネットワークを活用し、肥満及びやせのリスクの予測と、生活習慣改善のための情報提供を行うシステムとして、スマートフォン向けアプリケーションを開発し、養護教諭、小学生とその保護者を対象としてシステム評価を行う。
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研究実績の概要 |
今年度は、2021年度と2022年度に収集したデータ3780名分について、身体測定結果と生活習慣アンケート問診の両関係性を俯瞰的に見るために、全体、学年ごと等に分類し、肥満度ごとの特徴について分析した。 全体で見ると、睡眠時間は肥満傾向児の休日睡眠時間が痩身傾向児及び普通児より有意に短かかった。その他の生活習慣については、運動、デジタル機器の使用時間、果物摂取、食事の咀嚼等で肥満傾向児と他とに有意差が認められ、肥満傾向児はこれらの生活習慣に問題があることがわかった。また、痩身傾向児は夕食の共食頻度について普通児と有意差が認められ、共食頻度が少なかった。 学年ごとでは2年生、3年生の肥満傾向児の休日睡眠時間が有意に短かった。その他の生活習慣については、1年生は運動好き、デジタル機器の使用、2年生は食事の咀嚼、3年生は運動好き、果物摂取、4年生は運動好き、運動頻度、食事の咀嚼、5年生は運動好き、デジタル機器の使用時間、食事の種類、夜食摂取、6年生は運動好き等で有意差が認められ、肥満傾向児はこれらの生活習慣について問題があることがわかった。また、2年生と3年生の欠食頻度、2年生の夕食の共食頻度について痩身傾向と他とに有意差が認められ、痩身傾向児は欠食頻度が多く、夕食の共食頻度が少ないことがわかった。 これらのことから、全体的には、肥満傾向児は運動好きでなかったり食事の咀嚼回数が少ないこと、また、学年によって問題のある生活習慣に違いが多少みられることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度、アンケート調査の予定を延期したことで、データの解析が遅れている。 収集したデータを研究代表者と分担者で手分けして分析を実施し、データの関係性については、ある程度の傾向の把握はできたが、身体測定データと生活習慣アンケートデータの因果関係、生活習慣と肥満及び痩身の具体的な結びつきの特性については明確になっていない。そのため、ベイジアンネットワーク構築に関する検討がまだ行えておらず、予定よりも進捗はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
データの関係性については、ある程度の傾向の把握はできたが、身体測定データと生活習慣アンケートデータの因果関係、生活習慣と肥満及び痩身の具体的な結びつきの特性については明確になっていない。そのため、PLSA分析を行い、よりデータを俯瞰的に見て、ベイジアンネットワーク構築の検討を早急に実施する予定である。 また、引き続き研究分担者と分担しながら、普通体型の子どもの生活習慣データの分析を行い、どのような生活習慣が肥満もしくは痩身のリスクになるのかといったリスク評価につなげる予定である。
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