研究課題/領域番号 |
21K11506
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
|
研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
南島 永衣子 玉川大学, 教育学部, 准教授 (70455062)
|
研究分担者 |
大友 智 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90243740)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 学習評価 / 指導要録 / 指導と評価の一体化 / 体育授業プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、指導改善に資する学習評価を導入した体育授業プログラムを構築し、国内外で発表すると共に、学校教育現場への普及を目指す。 研究遂行のために、1年目は文献調査研究及び予備調査の実施を行う。2年目では、個人的運動領域を対象にした実践研究1を実施する。3年目では、集団的運動領域を対象にした実践研究2を実施する。4年目では、体育授業プログラムを構築し、これまでの研究成果を国内外で報告する。
|
研究実績の概要 |
体育科教育学において、これまで「指導と評価の一体化」に向けた体育授業実践の報告はされている。しかし、学習評価に関しては、学習指導との関係から何をどの順番で教え、何をいつどのように評価するのかについては、学術的な研究成果は十分に得られていないまま学習評価の利活用が求められている。学習評価を活用した体育授業においては、第1に、学習評価の構造や機能に関する理論研究を実施すること、第2に、理論を踏まえた実践研究による授業プログラムの開発及びその効果検証をすること、が不可欠である。 そこで本研究では、学習評価を導入した体育授業プログラムを開発しその効果を検証することを目的とし、本研究の遂行に向け、4つの研究課題を設定し、その期間を4ヶ年とした。 研究課題1では、学習評価の構造に関する基礎的研究として、国内外における先行研究の整理精選及び文献調査研究を行った。文献調査では、主として、戦後から現在までの小学校体育科における指導要録に関して検討した。研究課題1の研究成果については、現在、体育科教育学会への再投稿を進めている。 研究課題2では、実践研究1として、体育授業プログラムの開発を行った。その際、滋賀県草津市内公立小学校を高学年(第5学年)対象に、個人的運動領域の陸上運動系領域(走り幅跳びの単元)において、学習評価を導入した体育授業プログラムの開発を行った。研究課題2の研究成果については、現在、東京体育学会へ投稿し、査読中である。 研究課題3では、小学校高学年の個人的運動領域の陸上系領域(走り幅跳びの単元)において、学習評価を導入した体育授業プログラムの効果検証を行った。対象は、滋賀県草津市内公立小学校を高学年(第6学年)であった。研究課題3の研究成果については、京都滋賀体育学会への投稿に向け、現在、研究データの分析を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
2020年1月以降、新型コロナウイルス感染拡大のため、2021年度及び2022年度は学校教育機関における授業実践が停滞することもあった。しかしながら、With コロナ、あるいは、ワクチン接種による感染予防などの対策が国によって進められ、学校教育現場においても、一定の落ち着き並びに終息が見えてきたことから、実践研究をスムーズに遂行できるようになってきた。そのため、本研究が当初の計画以上に進行していると考えられる。
|
今後の研究の推進方策 |
研究課題1及び2については、すでにデータ分析を終えているため、学会誌などへ投稿を進め、学術成果の発表を行っていく。研究課題3については、得られた研究結果の分析を早急に進め、京都滋賀体育学会への投稿準備を行う。研究課題4については、学習評価を導入した小学校の体育授業プログラムを構築し、その研究成果を国内外で発表する。 4つの研究課題に関しては、おおむね研究成果のデータについて得られたと考えられるため、今後はそれらのデータ分析及び成果発表に向け、研究を遂行していく。
|