研究課題/領域番号 |
21K11507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
内藤 隆 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (50600946)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 低強度身体活動 / エクササイズ / 座位行動 / 前頭前野 / 実行機能 / 子ども / 青少年 / fNIRS / 身体活動 / 軽運動 / 子供 / NIRS / 認知機能 / 身体不活動 |
研究開始時の研究の概要 |
現代人の生活様式は,機械化,IT化の進展に伴い,日常で身体を動かす機会が減り,座って過ごす時間が増加していることから ,“ Too Little Exercise and Too Much Sitting”と表現される.子供も例外ではなく,世界の子供の80%以上は運動不足の状態にある. 本研究の目的は,子供の身体不活発化(運動不足や座りすぎ)の抑制と脳の機能向上をもたらす誰もが実践できる短時間の軽運動プログラムを開発することを目的としている.そして,教育機関における軽運動プログラムの導入と継続的な実践を推進し,子供たちが元気で活動的に過ごすことができる環境づくりに貢献することを目指している.
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研究実績の概要 |
子どもの座りすぎ予防と実行機能を高める誰もが取り組める運動プログラムの開発に取り組んでいる。本年度は、様々なタイプの短時間の低強度運動が子どもの前頭前野の脳血流に及ぼす影響について、約40名の子どもを対象に、fNIRSを用いた実験でその効果を検証した。その結果、(1)単調な静的ストレッチ(両手を組んで上に伸びるなど)では前頭前野の賦活は低く、(2)捻り動作を加えた静的ストレッチ、(3)動的ストレッチ(指を肩にあて肘を大きく回すなど)、(4)手指の運動(指の巧緻性エクササイズなど)、(5)バランス運動(開眼での片足バランス)など、一定の認知的・身体的負荷が伴う運動タイプにおいて前頭前野のoxy-Hbは有意に向上し、脳血流が高まったことが示唆された。(現在、国際誌に論文投稿中) 今後は、これらの知見をもとに前頭前野の脳血流向上に効果的な短時間の軽運動プログラムを開発し、そのプログラムの実施が子どもの実行機能に及ぼす影響を検証する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナの影響により対面での実験が行えない状況が長期間続いていたが、本年度の序盤より実験を開始することができた。研究期間を1年間延長し、来年度で研究が完了する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に得られた知見をもとに、来年度は前頭前野の賦活に有効だと考えられる短時間の軽運動プログラムを開発する。そして、子どもを対象に、fNIRSや認知課題を用いたクロスオーバー比較試験を実施し、実行機能に及ぼす効果を検証する。
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