研究課題/領域番号 |
21K11512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
山口 英峰 吉備国際大学, 社会科学部, 教授 (30388996)
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研究分担者 |
幸 篤武 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (00623224)
高原 皓全 吉備国際大学, 社会科学部, 准教授 (20641327)
高橋 康輝 東京有明医療大学, 保健医療学部, 准教授 (40375481)
小野寺 昇 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (50160924)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 筋内脂肪 / フレイル / サルコペニア / 過疎中山間地域 / 高齢者 / 過疎地域 / 運動効果 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで,人種間において筋内脂肪の蓄積度合いに違いがあることが示されているが,特に日本人に関するデータが少ない現状がある.また,筋内脂肪に対する低強度,短期間の効果についての報告もみあたらない. 本研究は,日本人高齢者における筋内脂肪とフレイルおよびサルコペニアの関連性を明らかにすることを目的として研究を進める.また,中高齢者を対象とした健康教室(1回/週,計15回,有酸素性運動+自重トレーニング)の実施が筋内脂肪に及ぼす影響について検証する.
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研究実績の概要 |
本研究は,筋内脂肪(筋内に霜降り状に蓄積している脂肪)とサルコペニア,身体的フレイルとの関連性を明らかにすることを目的とする(研究課題1).また,短期的な運動が筋内脂肪に及ぼす影響について検討する(研究課題2).令和5年度は,フレイル,サルコペニアと筋内脂肪との関連性について検討した.
令和5年度の対象者は研究参加への同意を得た男女410名(平均年齢:男性81.8±6.8歳,47歳から97歳)であった.対象者は,測定者が地域に出向く体力測定(出張体力測定)に参加した者であった.解析対象は,解析に必要な変数に欠損のない391名とした.身体的フレイルは,昨年度と同様,筋力低下,歩行速度低下,低体重,身体活動,疲労感の5つのドメインから判定した.測定項目は握力,5m歩行テストとし,質問紙を用いて低体重,身体活動,疲労感について評価した.3項目以上該当した場合をフレイル,1から2項目該当をプレフレイル,0項目該当をロバスト(非該当)とした.
フレイル判定の結果,フレイルが63名(16%),プレフレイルが227名(58%),ロバストが101名(26%)でった.74%の対象者がフレイルおよびプレフレイルであった.フレイル判定項目における該当項目は,筋力低下(32.7%),身体不活動(39.1%)において高い値を示した.令和3年度から令和5年度の3年間の測定において,過疎中山間地域におけるフレイルの現状が把握できたものと考える.サルコペニアおよび筋内脂肪評価,研究課題2に関しては令和6年度に引き続き検討する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大が影響しており,筋内脂肪の研究進行が遅れている.
研究課題1のサルコペニアの測定はすでに終了しており,現在データ解析中である.筋内脂肪の計測に関して若年者11名を対象にプレ測定が終了しており,測定の妥当性が確認できているが,高齢者における筋内脂肪とサルコペニア,身体的フレイルとの関連性については測定,評価共にできていない. 研究課題2に関しては,短期運動効果を明らかにするための「健康教室」を通常通り開催することができなかったことから,本実験に着手できていない.
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の影響がなくなりつつあるが,対象が高齢者ということもあり,慎重に研究を進めていく必要がある.大規模な測定は困難であるが,参加人数を縮小して筋内脂肪の測定を実施する.また,出張体力測定時の筋内脂肪測定には,時間的な問題もあることから,大学での測定も視野にいれて検討する. 研究課題2に関しては,先ずは安心安全な健康教室運営を行う.具体的には環境整備,広報活動を徹底し,コロナ前と同様に不安なく健康教室に参加してもらえるよう周知する.
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