研究課題/領域番号 |
21K11515
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 八戸工業高等専門学校 |
研究代表者 |
横田 実世 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (70827451)
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研究分担者 |
川端 良介 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (10734973)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 熱中症 / 体育授業 / 持久走 / 高専生 / 温熱モデル / 心拍数モニター / 体育 / 温熱数理モデル / ビデオ動画解析 |
研究開始時の研究の概要 |
近年温暖化およびCOVID-19、新型コロナウイルス感染予防対策におけるマスクや防護服着用などでおこる熱中症について重視されている。現在主な熱中症予防として「暑さ指数」がガイドラインとして使われているが、この指数は主に外的因子を重視し、内的要因(脱水症状など)は考慮されていない。本研究では非侵襲的温熱数理モデル用いて外的因子(服、環境温度など)と内的因子(人体計測・心拍数)をインプットすることで持久走中の高専生の直腸温を簡単に時系列でシミュレートし、それを身長・体重、生活状況などのアンケート結果や持久走中のビデオ動画分析と照らし合わせて熱中症の傾向および内的要因を解明し、その予防対策を図る。
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研究成果の概要 |
本研究では体育の持久走中の熱ストレスレベルを環境および生理学的な観点から評価した。計61名の男子高専生が屋外運動場を1500m走った。環境と心拍数を計測し温熱モデルを使って生理学的ストレスレベルを推測した。暑さ指数が安全であっても多くの学生の生理学的ストレスレベルは高い傾向にあることが判明した。暑さ指数計と温熱モデルを使うことで持久走中の熱ストレスを把握することは熱中症予防対策となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年温暖化などで熱中症について重視されている。現在主な熱中症予防として「暑さ指数」で知られるWBGT値に基づいたガイドラインが使われているが、内的要因(例:普段の運動量、脱水症状など)によっても熱中症は左右される。本研究では体育授業で熱中症になりやすい持久走において学生の心拍数を測定し、それを温熱数理モデルで人体に影響する熱ストレスを数値化し解明した。暑さ指数が安全であっても持久走者の熱ストレスレベルは大きく熱中症のリスクが高いことが分かった。長年の慣習である持久走の運営方法の見直し(例:水分補給、暑熱順化、心拍数計でのモニタリングなど)が重要である。
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