研究課題/領域番号 |
21K11516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
吉江 路子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (00722175)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 感情 / 運動 / 音楽演奏 |
研究開始時の研究の概要 |
人前で音楽演奏やスピーチなどを行う際に喚起されるパフォーマンス不安(いわゆる“緊張・あがり”)は,幅広い年代の人々を悩ませている。本研究では,音楽演奏者を対象に調査及び実験を行い,対面状況の違いがパフォーマンス不安による心理面・生理面・行動面の変化に与える影響を多面的に検討する。最終的には,一連の研究結果に基づき,さまざまな対面状況におけるパフォーマンス不安を軽減するための対処法の提案を目指す。
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研究成果の概要 |
パフォーマンス不安は,多くの演奏者にとって深刻な問題である。本研究では,音楽演奏を専攻する学生及びプロの演奏家を対象とした面接調査に基づき,対面状況がパフォーマンス不安に伴う心理面・生理面・行動面の変化に与える影響が,演奏経験・熟練度によってどのように変わるかを検討した。その結果,プロに比べて学生は,生理面・行動面の変化をより長く経験することが示唆された。また,学生は,生理面・行動面の変化をよりネガティブに捉えていた。このような両群の違いは,学生におけるパフォーマンス低下の一因である可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パフォーマンス不安は,多くの演奏者を悩ませる深刻な問題である。本研究では,音楽演奏を専攻する学生及びプロの演奏家を対象とした面接調査のデータ分析から,学生とプロとの間で,パフォーマンス不安に伴う生理面・行動面の変化を経験する時期や,その捉え方に違いがあることが明らかとなった。生理面・行動面の変化をポジティブに捉えることの重要性等が示唆され,今後,音楽教育の現場においてパフォーマンス不安への介入法・対処法を確立していく上で有用な知見を得ることができたと言える。
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