研究課題/領域番号 |
21K11522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
前田 正登 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (90209388)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 遠投 / ボール / サイズ / 投げる能力 / 子ども |
研究開始時の研究の概要 |
体力・運動能力調査によれば,小学生のソフトボール投げ,中学生のハンドボール投げは,調査開始以降で全国平均が右下がりとなっている。遠投距離を目的とするボール投げにおいて,測定に用いるボールが異なることが投げ動作や投てき距離に及ぼす影響を検討した報告は少なく,ボールのサイズおよび重量が異なることによる,ボールの投射初期条件やそれらに繋がる投げ動作の違いは明らかにされていない。 本研究は,遠投のボール投げにおいて,使用するボールのサイズおよび重量が異なることによってより遠くに投げるための要因に違いが無いかを探るとともに,それらボールの種類が異なることが投げ動作に及ぼす影響を検討するものである。
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研究成果の概要 |
様々な大きさ・重量のハンドボールを用いて遠投を行った結果,ボールが軽く小さいほど投距離と初速度は大きかった。しかし,初速度は投距離にあまり影響しなかったことから,ボールの大きさの違いは投距離に大きく影響し,ボールの重量の違いは初速度に大きく影響する可能性が示された。小学5年生に,ソフトボール,小学生用ハンドボール,ソフトボールと同程度の重量のハンドボールを用いて遠投を行わせたところ,ソフトボールよりも大きく重いハンドボールでは初速度が低下し投距離が短くなること,ソフトボールよりも大きいハンドボールでは投距離が短くなることがわかり,それらには初速度の低下だけでなくリリース角度の影響も考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新体力テストのボール投げでは,投てき距離を測定しその記録によって投げる能力を評価しており,より遠くにボールを投げることができる者ほど投げる能力が高いと評価されるが,小学生(ソフトボール1号)と中学生以上(ハンドボール2号)とでは使用するボールは異なる。本研究により,使用するボールによっては,投てき距離を決定づけるリリース時の各投射初期条件への影響度が異なる可能性が示されたことから,投げる能力を構成する要素(因子)を洗い出すとともに,各発達段階の子どもに応じて適切に評価できる投げる能力の測定方法を検討する必要性が示された。
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