研究課題/領域番号 |
21K11540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 純真短期大学 |
研究代表者 |
谷川 裕子 純真短期大学, こども学科, 准教授 (00639362)
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研究分担者 |
太田 雅規 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (70341526)
道下 竜馬 福岡大学, スポーツ科学部, 准教授 (10632028)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 幼児 / 座位行動 / 発育発達 / 加速度計 / 呼気ガス測定器 / 幼児期 / 呼気ガス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,幼児期の座位行動を抑制させ,子どもの身体活動量の増加を促す手立てを確立する. しかし,幼児期の座位行動は測定方法さえ確立されていないため実態が把握されていない.そこで,加速度計の中でも精度の高い9軸センサと消費エネルギーを測定する呼気ガス分析装置を用いて,幼児期の座位行動の特性と測定方法を確立する.確立された測定方法により幼児の座位行動の実態と身体的発育発達の影響が明らかにする.研究で得られたデータは幼児期の発育発達の基盤となる保育園などの保育施設へ身体活動の重要性を発信し,身体活動を促す取り組みを行う.
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研究実績の概要 |
本研究は,子どもの健全な身体の発育発達に貢献するために,幼児期(就学前の子ども)の座位行動を抑制させ,子どもの身体活動量の増加を促すための手立てを確立する. 近年子ども(就学児も含む)の生活は,情報化社会による電子媒体使用の増加,都市化による遊び場の減少,さらに昨今の新型ウイルスの感染拡大により,身体活動量を減少させており,座位行動を増加させていると考える. 成人対象においては,座り過ぎのライフスタイルが健康のrisk factorとなることが明らかにされている.成人同様幼児の場合においても,座位行動が発育発達に与える影響を明らかにすることが急務である.しかし未だ座位行動の把握がされておらず測定と効果の検証すらできない状況であるため,座位行動の測定方法と抑制するための指標を確立させることが必要である. 本研究の2022年度の研究計画は,座位行動の特性を追加調査する事である.加速度計の中でも精度の高い9軸センサと消費エネルギーを測定する呼気ガス測定器を用いて,幼児期の座位行動を調査する.2021年度に呼気ガス分析装置によるエネルギー消費量を測定したが,マスクが幼児用にも関わらず,海外製のため日本人幼児の顔のサイズに合わない幼児がでたため,マスクを改良して追加での調査を行った.エネルギー消費量の測定は,9軸センサの測定評価をするために重要であることから,再度データの信頼性の精度を高めるため,追加での調査を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度が新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言およびまん延防止重点措置の発令により,予定の調査が実施されず遅れを生じた.さらに2021年度の調査において海外製のマスクであったため,日本人小児の顔の形状に合わず,呼気ガスの収集に不備が生じ,追加の調査が必要となった事から,全体の進行が予定よりもやや遅れている. 調査実施には調査対象者が幼児のため,保護者の引率が必要であり,保護者とのスケジューリング調節,また幼児の急病や園の流行性疾患の状況などを配慮が必要であり,調査時期の余裕が必要であった.しかし2022年秋までには追加予定調査を行うことができた.現在データの解析を進めている.
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今後の研究の推進方策 |
現在データを解析中である.本研究は幼児を対象としており,調査には時間と経費が要するため,データ収集は行わなず,これまでのデータでの解析を進める.しかしデータ解析でも,幼児の動きは複雑であるため,解析には時間が要する.論文化に向けて,解析には慎重かつ,迅速に行うこととする.
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