研究課題/領域番号 |
21K11554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 石川県立大学 |
研究代表者 |
宮口 和義 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (60457893)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 縄跳び / SSC運動 / ビーズロープ / 縄跳び検定 / 骨密度 / 体幹 / 石川なわとび検定 / YouTube / 児童 / なわとび / 二重跳び / YouTube動画 / 小学生 / ギガスクール構想 / 子どもロコモ |
研究開始時の研究の概要 |
コロナ禍、多くの小学校で休講措置が取られる中、公園で「縄跳び」をする子ども達の姿をよく見かけた。“体を動かして思いっきり遊びたい”子ども達にとって、手軽な縄跳びは一人でも楽しんで取り組め、また縄があることで今課題のフィジカルディスタンスを保つことができる恰好の運動教材といえる。 本研究は、縄跳びを含むSSC運動(弾み運動)が幼少期の子ども達の身体に及ぼす影響について明らかにするとともに、有効な運動プログラムを提供することを目的とする。
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研究実績の概要 |
近年「子どもロコモ」が問題になっている。“すぐに転ぶ”“姿勢が悪い”など運動器に障害のある子どもが増えている。2020年初頭から感染拡大した新型コロナの影響で、さらに深刻な状態になっている。教育現場では早急な対応が求められているが、縄跳び運動は一人でも取り組める恰好の運動教材といえる。ロープの回旋動作を伴う連続ジャンプで、大腿前部や下腿後部の筋が伸張-短縮していることから代表的なSSC運動といえる。このSSCを効果的に引き出すには体幹を引き締める必要がある。さらに縄の回旋に合わせ、接地後、直ぐに跳ばなければいけない。このことが心肺機能に加え体幹筋や身体のバネ、骨密度の強化、さらに敏捷性を高める可能性が高い。本研究はコロナ禍、業間休みを利用して縄跳び運動を取り入れていた小学校児童の体力・運動能力、および骨密度を測定し、他校児童と比較することにより縄跳び運動の効果について明らかにすることを目的とした。対象は石川県能登地区にあるM小学校の5年生22名と6年生20名であった。この小学校では朝の登校後10分間、2時間目と3時間目の業間休みの15分間を利用して、年間通して縄跳びプログラムを行っていた。体力・運動能力については毎年実施している調査テスト項目(8項目)を石川県平均値と年間伸び率も考慮し比較検討した。また、骨密度は超音波骨密度測定装置(CM-300:FURUNO)を用いて踵骨の骨内伝搬速度(SOS)を調べ、骨密度若年成人平均値(YAM)と比較した。その結果、5年生では特に体幹筋(上体起こし・立位体前屈)への効果が、6年生男子では心肺機能(シャトルラン)、敏捷性(反復横跳び)の他、立ち幅跳び、50m走に伸びがみられ、SSC能力の向上が示唆された。骨密度も概ね良好な数値を示し、特に骨密度低位者が少ない傾向が認められた。以上よりコロナ禍であったが縄跳び運動の効果が認められた。
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