研究課題/領域番号 |
21K11562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 和光大学 |
研究代表者 |
大橋 さつき 和光大学, 現代人間学部, 教授 (60313392)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 発達障がい児 / 創造的身体表現遊び / 舞台創作 / 向社会的行動 / ムーブメント教育・療法 / 身体表現遊び |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「創造的身体表現遊び」による舞台創作活動が発達障がい児の向社会性に及ぼす効果について明らかにすることを目的とする。 本研究は、3年計画で、放課後等デイサービスの活動を対象に実施する。1年目は、先行研究の調査と過去の活動の分析を行う。2年目には、家庭や教育現場のニーズを反映させながら、発達障がい児の向社会的行動促進をねらった舞台創作活動の年間プログラムを実践する。3年目には、まとめとして、実践したプログラムの効果について考察を行い発表する。
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研究成果の概要 |
本研究は、「ムーブメント教育・療法」を土台とした「創造的身体表現遊び」による舞台創作活動が、発達障がい児の向社会的行動に及ぼす効果を明らかにすることを目的とした。 対象となる放課後等デイサービスの活動記録から、発達障がい児の向社会的行動について抽出し分類した結果、「行動的援助」、「心理的援助」、「緊急的援助」、「協力的行動」、「非表出的行動」の5つのカテゴリーが表出された。さらに、先行研究を踏まえ、「創造的身体表現遊び」による舞台創作活動が発達障がい児の向社会的行動促進に影響を与える要因として、「身体的同期の豊富さ」と「所属感の向上」の2点を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、発達障がい児が自分のことだけでなく、「私たち・僕たち」という主語を用いて集団全体としての体験を語り成功を喜ぶ姿が見られた。ここに、向社会的行動の積み重ねの先に、子どもたちが「私たち」の視点からのウェルビーイングをとらえることが可能になっているとの気づきを得た。 本研究の成果は、古来より人類の結びつきにおいて必須であったダンスや身体表現の役割を言及し、再構築を求められている日本のインクルーシブ教育において、多様な相互関係の中で個別の支援を実現する新たなの流れを生み出すだろう。さらに、社会における共生・共創の縮図的体験を提供していく教育や地域活動の具現化に寄与すると考えられる。
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