研究課題/領域番号 |
21K11584
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
西川 翔 帝京科学大学, 生命環境学部, 講師 (10728249)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 交感神経形成 / 褐色脂肪細胞化 / 交感神経 / 食品因子 / 食品成分 / 肥満 |
研究開始時の研究の概要 |
交感神経系の活性化は、白色脂肪組織の脂質分解など、生体のエネルギー代謝を増加させ体脂肪蓄積を抑制する。しかし、これまでの様な全身の交感神経活性化は、高血圧や高血糖等のリスクが課題であった。本研究では、食品成分により白色脂肪組織特異的に交感神経形成を促し、この組織での交感神経「感受性」を高めることで、交感神経系の「活性化」作用を白色脂肪組織で限定的に増幅すること可能で、上記課題を克服しより安全かつ効果的な体脂肪蓄積抑制作用が期待できる。
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研究実績の概要 |
前年度の研究成果から、食品成分によるマウス鼠径部白色脂肪組織での褐色脂肪細胞化誘導と交感神経形成の関与を見出した。本年度ではその作用機序解明を試みた。 マウスが通常飼育されている温度(21℃)は弱い寒冷刺激であり、それに伴い交感神経が刺激され褐色脂肪細胞化誘導も促される。そのためまず、飼育温度を室温からサーモニュートラル(TN)条件(27℃)に変更し、室温による弱い寒冷刺激を除き、飼育環境温度による交感神経刺激を排除した上で食品成分の投与を行った。 TN条件において、食品成分を28日間投与すると鼠径部白色脂肪組織において褐色脂肪細胞化マーカーであるUCP1発現の増加は見られなかった。この理由としてTN期間が長いことが考えられたため、TN期間と投与期間を2週間として再度実験を行った。ウェスタンブロッティングによるタンパク質発現解析の結果、褐色脂肪細胞化マーカーであるUCP1タンパク質発現量の増加が認められた。一方で、交感神経マーカーであるtyrosine hydroxylase (TH)のタンパク質発現には変化が認められなかった。 以上の結果は、食品成分が環境温度による寒冷刺激とは関係なく褐色脂肪細胞化を促していることを示している。今回、脂肪組織の一部を用いたタンパク質発現解析においてUCP1とTHの関連性が認められなかったが、この点に関しては組織透明化による脂肪組織全体での検討を現在進めている。この成果を基に次年度は作用機序の解明を引き続き実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験環境整備に時間を要したが、本年度は新型コロナウィルスまん延に伴う登校規制が緩和されたことも相まって研究環境が整い、やや遅れは見られるが概ね計画通りに進行している。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、データ取得を引き続き行うと共に、得られた成果を論文として投稿するなど研究成果を積極的に発信していく。
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