研究課題/領域番号 |
21K11596
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
後藤 孔郎 大分大学, 医学部, 講師 (10457624)
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研究分担者 |
正木 孝幸 大分大学, 医学部, 准教授 (00423715)
柴田 洋孝 大分大学, 医学部, 教授 (20245484)
加隈 哲也 大分大学, 保健管理センター, 准教授 (80343359)
岡本 光弘 大分大学, 医学部, 助教 (80774546)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ACE2 / Obesity / LPS / COVID-19 / ACE2 decoy protein / 肥満 / SARS-CoV-2 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のヒト感染(COVID-19)には、アンジオテンシン変換酵素(ACE)2が不可欠な受容体であることが明らかになっている。COVID-19により重症化する要因として肥満があげられ、今後も肥満人口が増加することが予想される。本研究では、ACE2の投与が肥満を伴うCOVID-19の重症化を軽減させることを明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染には、アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)が不可欠である。SARS-CoV-2のヒト感染(COVID-19)を重症化させる要因に肥満があげられる。本研究では肥満モデル動物に対してACE2を全身投与すると、SARS-CoV-2のリコンビナントS1-recombinant binding domainタンパク(S1-RBD protein)の肺内への侵入が抑制されるか検討した。 肥満のみならず非肥満動物に対してACE投与2はS1-RBD proteinの肺内への侵入を抑制することを認め、ACE2がCOVID-19の治療で有効であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにACE2をdecoy proteinとして有効であるといった報告は、そのほとんどはIn vitroの実験である。今回、研究代表者らはIn vivoにおいてもACE2がdecoy proteinとして有効であることを認めた。 本研究では、生きたSARS-CoV-2の代わりに S1-RBD proteinを用いた。体内におけるウイルスの臓器内感染動態を把握することは可能であり、decoy proteinとしてのACE2の有効性をあげるような研究を行う際に、本研究で用いた方法は特別な実験施設を必要とせず、多くの施設で簡便に行うことができ、今後のACE2製剤が急速に発展することが期待される。
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