研究課題/領域番号 |
21K11597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
久保 薫 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (20254493)
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研究分担者 |
友田 恒一 川崎医科大学, 医学部, 教授 (90364059)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シンバイオテイクス / 関節リウマチ / 腸内細菌叢 / 粘膜免疫 / 腸内細菌 |
研究開始時の研究の概要 |
アジュバント関節炎を好発するLewis系ラットの大腸の粘膜関連リンパ組織(Mucosa-associated Lymphoid Tissue, MALT)の形態及び機能に対するGFOB【G:グルタミン, F:食物繊維(ポリデキストロース), O:オリゴ糖(ラクチュロース), B:ビフィズス菌 の混合物】摂取の影響を検討する。次に、GFOB摂取によるアジュバント関節炎の後肢足蹠の腫脹及び骨密度減少に対する改善効果と大腸MALTの形態及び機能との相関性を検討する。これらの結果を踏まえて、ビフィズス菌の大腸内投与によるアジュバント関節炎ならびに大腸MALTの形態及び機能への影響を試みる予定である。
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研究成果の概要 |
シンバイオテイクスの関節リウマチへの改善効果を目的に、2%グルタミン、3.2%ポリデキストロース、3%ラクチュロースを含むセルロース欠乏AIN-93Gに5% Bifidobacterium longumを添加した特殊飼料GFOBの8週間摂取によるアジュバント関節炎の軽減効果の再現性を検討した。アジュバント関節炎誘発後に軟便又は下痢を呈する個体が現れ、再現性は得られなかった。次にコラーゲン関節炎モデルで検討し、個体の不調は現われないが軽減効果は得られなかった。GFOB摂取により血清中エンドトキシン濃度が低下する傾向にあったが、ZO-1の発現に影響はなく、盲腸内のIgA量の増加は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シンバイオテイクス【GFOB, G:グルタミン, F:食物繊維(ポリデキストロース), O:オリゴ糖(ラクチュロース), B:ビフィズス菌 の混合物(混合比率: 2%: 3.2%: 3%: 5%)】の8週間給餌によりLewis系ラットのアジュバント関節炎の腫脹と骨破壊が有意に軽減されることを見出した。加えて、腸内細菌叢のBacterodetes門とFirmicutes門の不均衡が改善され、酢酸と酪酸の糞便中濃度が有意に増加した。シンバイオテイクスは、扱いやすくヒトへの安全性が高く、さらなる研究開発により、食品製造分野や医薬製造分野での製品化への可能性は高いと考えられる。
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