研究課題/領域番号 |
21K11602
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
渡辺 睦行 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (90365809)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 疲労 / 疲労感 / ストレス / クエン酸 / テアニン / GABA |
研究開始時の研究の概要 |
近年「ストレス反応は疲労感を覆い隠す」ことが報告された。現在、市場には疲労感の軽減を目的とした機能性表示食品が多く出回っているが、仮に、これらの食品が「ストレス反応を増強させることによって疲労感を覆い隠している」のだとすれば、疲労そのものが軽減されていないにも関わらず、疲労感のみが軽減されることになる。すると、これらの食品を摂取した人が無理をして仕事や運動を続けてしまい、鬱や過労死などの重大リスクが生じる可能性がある。本研究では、クエン酸、GABA、テアニンに着目して、これらのリスクを評価する。
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研究成果の概要 |
本研究では、クエン酸、テアニン、GABAの摂取が「疲労」「疲労感」「ストレス」に及ぼす影響をそれぞれ評価したが、いずれの食品成分においても明確な効果はみられなかった。一方、クエン酸の摂取は、疲労の分子メカニズムに影響を与えなかったものの、マウスの遊泳時間を延長した。したがって、クエン酸の摂取は疲労の分子メカニズムとは別の経路でマウスの遊泳時間を延長した可能性が示された。今度は、クエン酸による遊泳延長メカニズムを明らかにすると共に、そもそも本研究の前提となった「疲労の分子メカニズム自体」の妥当性についても検討していく必要があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疲労感を軽減する機能性食品成分として市場に出回っている「クエン酸」「テアニン」「GABA」が、疲労そのものを軽減することなく疲労感のみを軽減しているのか(疲労そのものを軽減するのではなく疲労感を覆い隠しているだけではないか)?を疲労の分子メカニズムに着目して検証した。その結果、全ての食品成分において、疲労および疲労感のいずれも軽減している確証は得られなかった。一方で、クエン酸は疲労の分子メカニズムには影響を与えなかったものの、マウスの遊泳時間を延長する効果がみられた。
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