• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高齢者慢性腎臓病に対するサルコペニア・フレイル予防を考慮した食事療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K11634
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

井上 嘉彦  昭和大学, 医学部, 准教授 (20343494)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード慢性腎臓病 / 低たんぱく食 / 食事療法 / サルコペニア
研究開始時の研究の概要

慢性腎臓病(CKD)に対する低たんぱく食事療法の有用性が報告されているが,高齢者においては低栄養が懸念され,有効性と長期的な安全性の両面において不明な点が多い.高齢者CKDに対する食事療法の工夫・方法を発信することができれば,医療費もかからず,社会への波及効果があると考える.方法として70歳以上のCKD患者に対して低たんぱく食比較試験を行い,①腎機能増悪抑制効果の検討.②栄養状態(サルコペニア・フレイルなど),安全性の検討.③詳細に食事内容を検討し,④得られた新規食事療法の工夫・方法を発信する.

研究実績の概要

慢性腎臓病(CKD)に対する低たんぱく食事療法の有用性が報告されているが,高齢者では低栄養が懸念され,有効性と長期的な安全性の両面において不明な点が多い.高齢者CKDに対する低たんぱく食事療法の研究結果として得られた高齢者用の新規食事療法の工夫・方法を発信することができれば,医療費もかからず,社会への波及効果があると考える.
本研究は臨床試験審査委員会の承認を得た上で開始した.70歳以上のCKDステージ3,4(推定糸球体濾過量;eGFR:15-60mL/min/1.73m2)患者を対象とし,低たんぱく栄養指導0.8g未満/kg/日,0.8g/kg/日での比較検討を行ったが,蓄尿からたんぱく摂取量を計算(Maroni式)すると低たんぱく栄養指導0.8g/kg/日未満群で0.8g/kg/日以上となる患者もおり,低たんぱく食の遵守率の低下が懸念された.また,栄養指導0.8g/kg/日の患者の中にも0.8g/kg/日未満となるたんぱく摂取
患者も認めた.この現象は,研究開始から現在まで継続している.これは食事療法研究の難しさの想定範囲であり,本研究目的達成のために日常診療と同様にガイドラインでの栄養指導(たんぱく指導範囲0.6-0.8g/kg/日)を行い,蓄尿から計算(Maroni式)したたんぱく摂取量によりたんぱく0.8g/kg/日未満とたんぱく0.8g/kg/日以上の2群に分け,腎機能増悪抑制効果が得られるかを多方面にわたり検討し,栄養状態(サルコペニア・フレイル),心血管病変,骨ミネラル代謝,食事療法継続率などに関しても検討を継続して進めている.現在中断となった症例はなく,ICAM-1, TNF-α,FGF-23,尿8-OhdGなど初年度より検査を開始し,今後年毎の推移を検討していく.現在でも腎機能,栄養状態に関し,たんぱく0.8g/kg/日未満では腎機能の増悪なく経過している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

低たんぱく栄養指導0.8g未満/kg/日,0.8g/kg/日での比較検討では蓄尿からたんぱく摂取量を計算(Maroni式)すると低たんぱく栄養指導0.8g/kg/日未満群でも0.8g/kg/日以上となる患者もおり,遵守率の低下が懸念された.また,栄養指導0.8g/kg/日の患者の中にも0.8g/kg/日未満となるたんぱく摂取患者も認めた.この現象は,研究開始から現在まで継続しており,研究目的を達成のために日常診療と同様にガイドラインでの栄養指導(たんぱく指導範囲0.6-0.8g/kg/日)を行い,蓄尿から計算(Maroni式)したたんぱく摂取量によりたんぱく0.8g/kg/日未満とたんぱく0.8g/kg/日以上の2群に分け,腎機能増悪抑制効果が得られるかを多方面にわたり検討を行い,また,栄養状態(サルコペニア・フレイル),心血管病変,骨ミネラル代謝,食事療法継続率などに関しても検討を進めている.現在のところ研究中断となった症例はいない.
現在登録患者数も増えており,ICAM-1, TNF-α,FGF-23,尿8-OhdGなど含めた初年度より開始し,腎機能,栄養状態に関して現在までたんぱく0.8g/kg/日未満では増悪なく経過しており,おおむね順調に進展している.
一部結果を2023年3月日本腎臓リハビリテーション学会学術集会シンポジウムで発表したが,その内容を雑誌,栄養ニューズPEN,CKD患者のPEW対策:栄養学的アプローチの特集においてタイトル保存期CKD患者への栄養アプローチ,9-10,2023. ジェフコーポレーション(東京)に掲載された.

今後の研究の推進方策

登録患者数をさらに増やしていき,研究結果の質をより高めていきたいと考えている.
現在の研究方法で無理なく行うことができるのではないかと考える.

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 保存期CKD患者への栄養学的アプローチ2023

    • 著者名/発表者名
      井上嘉彦
    • 学会等名
      第13回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 低たんぱく食「腎機能保護における低たんぱく質食の位置づけと効果」2022

    • 著者名/発表者名
      井上嘉彦
    • 学会等名
      第52回日本腎臓学会東部学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 栄養ニューズPEN2023

    • 著者名/発表者名
      井上嘉彦
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      ジェフコーポレーション
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi