研究課題/領域番号 |
21K11644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小山 諭 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10323966)
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研究分担者 |
内山 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10444184)
住吉 智子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50293238)
奥田 明子 (田所明子) 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60454584)
ABEYWICKRAMA HANSANIMADUSHIKA 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40913794)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 味覚障害 / Zn / 高齢者 / フレイル / サルコペニア / 栄養障害 |
研究開始時の研究の概要 |
健康寿命を損なう要因であるフレイル・サルコペニアの予防・改善には栄養障害への対策が重要である。高齢者の栄養障害の原因として食欲・食事摂取量低下が挙げられ、その要因である味覚障害を改善することが必要である。本研究ではフレイルに陥っていない高齢者を対象に、プロフィール調査、筋力測定および体組成測定(BIA法)を含めた栄養評価、主観的味覚調査を行い、栄養障害や味覚障害の現状、味覚障害のパターン、Zn欠乏の影響を調べる。さらに味覚障害に陥っている高齢者を対象に、Zn補給による味覚の改善効果を検討し、栄養障害やフレイル・サルコペニアを予防・改善することで健康康寿命を伸ばし、高齢者のQOL向上を目指す。
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研究実績の概要 |
申請者らは、健康寿命を損なう要因であるフレイル・サルコペニアの予防・改善には栄養障害への対策が重要であり、高齢者の栄養障害を改善するためには、食欲・食事摂取量低下の要因である味覚障害を改善することが必要と考えた。そこで本研究ではフレイルに陥っていない高齢者を対象に、プロフィール調査、筋力測定および体組成測定(BIA法)を含めた栄養評価、主観的味覚調査を行い、栄養障害の現状やパターン、Zn欠乏の影響を調べ、味覚障害に陥っている高齢者を対象にZn補給による味覚の改善効果を検討し、高齢者のQOL向上を目指すことを研究目的とした。フレイルに陥っていない高齢者を対象に、プロフィール調査、筋力測定および体組成測定(BIA法)を含めた栄養評価、主観的味覚調査の実施を計画していたが、2021年度・2022年度はCOVID-19感染蔓延により、調査の実施が困難なため、背景因子の文献的検索を中心に研究を行い、さらに感染防止に配慮した高齢者の研究への参加推進の計画設計を行ない、2022年度はサルコペニア、フレイルと栄養状態に関する、これまでの報告について調べ総説論文を作成した。2023年に入りCOVID-19蔓延が収まったことから、フレイルに陥っていない高齢者を対象としたプロフィール調査、筋力測定および体組成測定(BIA法)を含めた栄養評価、主観的味覚調査の実施し、味覚障害または血中Zn低下を認めた高齢者を対象にZn補給を行い味覚障害の改善効果と食欲・食事摂取量の改善効果の調査を開始し、研究対象の高齢者を積極的に集めて調査を進めることができ、学会発表4件と論文発表1編を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度まではCOVID-19感染蔓延の全国的な拡大、感染症まん延防止等重点措置の発令などにより、研究対象となる高齢者を集めるのが困難な状況であった。2023年に入り、COVID-19の蔓延状況等が収まり、さらに感染症予防法上でのCOVID-19感染症が2類から5類となったことから、ようやく地域コミュニティに参加しておりフレイルに陥っていない高齢者を対象としたプロフィール調査、筋力測定および体組成測定(BIA法)を含めた栄養評価、主観的味覚調査の実施し、味覚障害または血中Zn低下を認めた高齢者を対象にZn補給を行い味覚障害の改善効果と食欲・食事摂取量の改善効果の調査を開始し、現在までに56名の研究参加者に対して調査を実施することができたが、さらに研究参加者を集めて調査を進めているところである。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度前半はこれまでに集まった研究参加者に加えて、さらに研究参加者数を増やして、プロフィール調査、筋力測定および体組成測定(BIA法)を含めた栄養評価、主観的味覚調査の実施し、味覚障害に陥っている高齢者を対象にZn補給を行い味覚障害の改善効果と食欲・食事摂取量の改善効果を調査する予定であり、2024年後半はこれまで蓄積した調査結果を解析し、学会発表や論文発表を行う予定である。
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