研究課題/領域番号 |
21K11650
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
中田 正範 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10305120)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 1,5-AF / オキシトシン / グリコーゲン / NUCB2 / インスリン / 糖代謝 / 室傍核 |
研究開始時の研究の概要 |
視床下部室傍核のNesfatin-1(Nesf)神経からOxytocin(Oxy)神経への神経回路は、生体への食情報の入力を適正に制御し、エネルギー代謝の恒常性を維持している。本研究では、グリコーゲン/澱粉から生成される1,5-Anhydro-D-fructose(1,5-AF)による、Nesf-Oxy神経回路を活性化作用を解明し、1,5-AFを用いたメタボリックシンドロームの新規の予防・治療法の確立を目指す基盤研究とする。
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研究実績の概要 |
視床下部室傍核オキシトシン神経は摂食リズム調節を営み、生体への食情報の入力を適正に制御し、エネルギー代謝の恒常性を維持している。一方、オキシトシン神経活動のリズム変調による不規則な食情報の入力はメタボリックシンドローム(メタボ)を促進する。本研究では、「グリコーゲン代謝の中間産物の1,5-Anhydro-D-Fructose (1,5AF)は、オキシトシン神経リズムを調律して食情報を適正に制御し、エネルギー貯蔵を調節している。」と仮説を立て検証する。さらに、1,5-AFを用いたメタボリックシンドロームの新規の予防・治療法の確立を目指す基盤研究とする。 昨年度の成果として、1,5-AFの中枢性に直接的に室傍核オキシトシン神経を活性化し、摂食抑制作用を惹起する事が明らかにした。本年度は、1,5-AFの経口投与により室傍核においてNUCB2発現が増加する事、NUCB2の室傍核特異的ノックアウトマウスでは1,5-AFの摂食抑制作用が減弱することを明らかにした。室傍核のNUCB2陽性ニューロンはオキシトシンニューロン活性化作用を有することから、1,5-AFは直接的かつ間接的に室傍核オキシトシンニューロンを活性する事が示唆された。現在、室傍核NUCB2陽性ニューロンを活性化する分子の解析を行っている。 また、1,5-AFの経口投与時の、門脈血中濃度の測定を行い、1,5-AFは体内に吸収されること、さらに半減期が短い事が明らかになった。この結果は、1,5=AFを用いて適時に食欲を制御出来る可能性を示唆するものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で、当初の研究活動が制限された事に加え、用いる実験動物等の繁殖等が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
現在、1,5-AFの末梢作用の解析を行い、既に1,5-AFの末梢作用の対象臓器・分子を同定しており、研究期間を延長して完成を目指す。
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