研究課題/領域番号 |
21K11655
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
白澤 貴子 昭和大学, 医学部, 兼任講師 (80365759)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 隠れ腹部肥満 / 腹部肥満 / 高尿酸血症 / 健康診断 / 縦断研究 / 労働者 / 疾患リスク / 心疾患リスク |
研究開始時の研究の概要 |
体型は標準であるが腹部肥満(内臓脂肪型肥満)がある「普通体重腹部肥満(隠れ腹部肥満)」は、BMIによって判定される肥満と比べて、総死亡率や心血管死亡率、インスリン抵抗性が高い。ところが、日本人を対象とした隠れ腹部肥満に関する疫学研究、特に、縦断研究は国内外においてもほとんどない。そこで、職域における大規模な健康診断データベースを活用して、日本の成人における隠れ腹部肥満が心疾患リスク要因に及ぼす影響について、縦断的に性別・年代別に検証することにした。今後の肥満予防に対する保健指導に有意義な知見となり、日本の成人の疾病予防や健康増進に寄与することが期待できる。
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研究実績の概要 |
職域における大規模な健康診断データベース(健康診断受診者約90万人の6年分の連結データ)を活用して、日本の成人における隠れ腹部肥満の疾患に及ぼす影響について、縦断的に性別・年代別に検証する。 令和4(2022)年度は、一般財団法人全日本労働福祉協会から職域における健康診断データ(健康診断受診者約90万人の6年分のデータ(2014~2019年))を各年度のデータをクリーニングし、2014年から2019年までの6年分のデータを連結させ、データベースの構築を行った。データベースから解析に必要なデータを抽出し、解析用のデータベースを構築した。 令和5(2023)年度は、令和4(2022年度)に構築した解析用データベースから肥満・腹部肥満の組み合わせと高尿酸血症との関連について、特に、「Normal-Weight Central Obesity(普通体重・腹部肥満)」に着目して2014年をベースラインとし5年後の高尿酸血症の発症について検討した。その結果、「普通体重・非腹部肥満」に比べて「普通体重・腹部肥満」は、男性では1.3倍、女性では1.9倍、高尿酸血症発症のリスクがあることが明らかになった。また、「肥満・腹部肥満」は、「普通体重・非腹部肥満」に比べて男性では1.6倍、女性では3.7倍、高尿酸血症発症のリスクがあることが明らかになった。年齢、喫煙、飲酒、身体活動、高血圧症、脂質異常症、糖尿病の調整後も同様の結果が認められた。以上の結果を、第94回日本衛生学会学術総会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4(2022)年度に入手した2014年~2019年の6年分の健康診断受診者のデータからデータベースを構築し、肥満・腹部肥満の組み合わせと高尿酸血症との関連について縦断的なデータ解析を行い、成果を学会発表した。論文化を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
令和6(2024)年度は、隠れ腹部肥満と高尿酸血症との関連について縦断的な検討を行った成果を論文化する。
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