研究課題/領域番号 |
21K11672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
若生 政憲 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (30402077)
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研究分担者 |
山縣 然太朗 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10210337)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ビタミンD / 小児 / 運動機能 / スポーツテスト / 重心動揺 / 足部形態 / 体組成 |
研究開始時の研究の概要 |
エコチル甲信ユニットセンター2019年から実施されている8歳児学童検査の山梨県の対象者約2000人を対象として、これらの参加者に対して血中のビタミンD(25(OH)D)の測定、重心動揺計を用いた立位安定性の評価、小学校で行うスポーツテストの結果をアンケートで回収、体組成計で体脂肪率や筋肉量などを測定する。これらのデータのお互いの相関関係を調査することにより、ビタミンDの筋力や運動能力などとの関連性について調査する。
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研究成果の概要 |
エコチル山梨に参加した8歳児2055例に対して血清25(OH)Dを測定し、それぞれの小学校でその年に行われたスポーツテストの結果との関連を調査した。25(OH)Dは男性の平均が23.6ng/ml、女性が22.7ng/mlで有意に男性の方が高値であり、その値は夏、秋に高い傾向があった。春に採血した群において、男性はシャトルラン、50m走、立ち幅跳び、ソフトボール投げ、女性では握力、長座体前屈、反復横跳び、シャトルラン、立ち幅跳び結果と25(OH)Dの値が有意な相関を示した。それ以外の季節に採血を行った群においてはスポーツテストの結果と25(OH)Dの値に相関関係は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去にまとまった数の小児に対して血清25(OH)Dを調査した報告はなく、日本人小児の血清25(OH)Dの平均値やその季節変動を調査できた点で新規性がある。また、成人血清25(OH)Dと運動能力の関連性については多くの報告がある一方、小児の血清25(OH)Dと運動能力に関しては不明な点が多いが、部分的にスポーツテストの結果との関連性が分かったことは興味深い。今後さらなる研究を続け、新たな結果が出れば小児の健全な運動発達の一助になると考える。
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