研究課題/領域番号 |
21K11691
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
日下部 徹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 内分泌代謝高血圧研究部, 研究室長 (60452356)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | サルコペニア / 筋質 / Phase Angle / 肥満症 / 2型糖尿病 / サルコペニア肥満 / 骨粗鬆症 / オステオサルコペニア |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会を迎えた日本において、サルコペニアの早期発見と治療介入が必要である。サルコペニア診療において、骨格筋の質(筋質)を評価することが重要であるが、現在のところ、筋質の評価方法は確立されていない。生体電気インピーダンス法によって得られるPhase Angle(PhA)は、新たな筋質評価指標として期待されている。 本研究では、高齢健常者と若年健常者より、PhAの基準値とその規定因子を明らかにする。さらに、肥満症や糖尿病、骨粗鬆症などの生活習慣病におけるPhAのデータと各種パラメータとの関連を解析することで、PhAを新規の筋質評価指標として確立させ、サルコペニア診療へ応用する。
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研究実績の概要 |
超高齢社会を迎えた日本において、サルコペニアの早期発見と治療介入が必要と考えられている。サルコペニアの診断には骨格筋の量だけでなく、骨格筋の質(以下、筋質)を評価することが重要であるが、現在のところ、筋質の評価方法は確立されていない。一方、Phase Angleは生体電気インピーダンス法によって得られる生体の電気抵抗値から算出される値であり、導電組織である筋肉中の細胞機能の健康状態を反映すると考えられており、簡便かつ再現性のある指標である。本研究では、高齢健常者と若年健常者から得られたPhase Angleのデータをもとに、Phase Angleの基準値とその規定因子を明らかにする。さらに、Phase Angleを用いたサルコペニアの診断が可能かどうかを検討する。また、筋肉内への脂肪浸潤や線維化が病態に関わる肥満症や糖尿病、骨粗鬆症などの生活習慣病におけるPhase Angleのデータと各種パラメータとの関連を解析することで、Phase Angleを新規の筋質評価指標として確立させ、一次性のみならず、二次性サルコペニアを含めたサルコペニア診療への応用につなげることを目的とした。 これまでに、健常者コホート(①高齢健常者、②若年健常者)を用いて、Phase Angleの基準値を算出し、健常者においてPhase Angleが筋質の評価指標として有用であることを示した。さらにPhase Angle単独でサルコペニアを診断できる可能性とそのカットオフ値を示すことができた。肥満患者を対象として、腹囲と筋質で定義したサルコペニア肥満は、年齢、性別調整下においても有意に脳心血管病リスク重積と関連することを示した。また、新たに糖尿病、骨粗鬆症患者のデータを収集し、これら疾患におけるPhase Angleの臨床的意義について検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
筋質に関する2つの報告(J Cachexia Sarcopenia Muscle 2022、Endocrine 2022)をもとに、糖尿病、骨粗鬆症におけるPhase Angle、筋質の臨床的意義について、検討を進めることが出来ている。
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今後の研究の推進方策 |
健常者コホート(①高齢健常者、②若年健常者)、肥満症・2型糖尿病コホート(③肥満症患者、④2型糖尿病患者)および骨粗鬆症コホート(④骨粗鬆症患者)のデータ収集をほぼ完了した。今後は、健常者コホートで得られたPhase Angle基準値と比較することで、各疾患におけるPhase Angleの臨床的意義、特に筋質との関連を明らかにし、サルコペニア診療への応用につなげていく。
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