研究課題/領域番号 |
21K11693
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
柴田 愛 筑波大学, 体育系, 准教授 (30454119)
|
研究分担者 |
岡 浩一朗 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00318817)
石井 香織 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (10548697)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | リモートワーク / 座位行動 / 新型コロナウイルス / ワークエンゲージメント / 労働生産性 / ワーク・エンゲイジメント |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルスの蔓延は、リモートワークの激増、腰痛や肩こり、肥満、抑うつ等の健康被害の増悪、労働生産性への悪影響をもたらしている。その原因の1つとして、リモートワークに伴う座りすぎが強く関与していると考えらえる。しかし、リモートワーカーにおける在宅での座りすぎ対策に関する研究成果の蓄積は皆無である。そのため、リモートワーカーにおける座りすぎの実態とその健康・労働影響を明らかにするとともに、座りすぎを助長している要因を特定する。その研究成果を基に、リモートワーカーの座りすぎ解消のための介入プログラムを試行し、わが国において増加するリモートワーカーの座りすぎ対策に関する科学的基盤を構築する。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、わが国において増加するリモートワーカーの座りすぎ対策に関する科学的基盤を構築することを目指し、リモートワーカーにおける座りすぎの実態ならびにその健康・労働影響を明らかにした上で、座りすぎを助長している要因を特定することである。また、その成果をもとに、リモートワーカーの座りすぎ解消のための介入プログラムを試行することである。最終年度である2023年度は、リモートワーカーへの介入プログラムに使用するためのスマートフォンアプリケーションを開発した。これまでのオフィスワーカーへの座りすぎ解消のための介入研究に用いられてきたスマートフォンアプリケーションの内容分析から、視覚的フィードバック、座位時間や座位行動ブレイクの自動測定、アラーム、メッセージ・動機づけ、座位時間の自己報告、目標設定、コミュニティ、アクティビティの提案、報酬といった行動経済学に基づく要素が搭載されたスマートフォンアプリケーションの開発を行った。また、開発したスマートフォンアプリケーションの有用性について検討するため、リモートワークを中心とする勤労者を対象にした座りすぎ・座りっぱなし解消のための予備的介入研究を行った。ユーザビリティやアクセプタビリティの観点からの検討を含め、開発したスマートフォンアプリケーションが、リモートワーカーが仕事場面や日常生活(余暇や移動)の場面での座りっぱなしをブレイクし、座りすぎの時間を減らすことに有用である可能性が明らかになった。現在、リモートワークを中心とする勤労者を対象にした座りすぎ・座りっぱなし解消のための質の高い介入研究(ランダム化比較試験)の実施に向けて、スマートフォンアプリケーションの改良を行っている段階である。
|