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おいしく食べるための唾液、その中枢神経機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K11697
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

美藤 純弘  岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (20240872)

研究分担者 向井 康敬  名古屋大学, 環境医学研究所, 研究員 (30908124)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 交付 (2021年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード上唾液核 / 視床下部外側野 / オレキシン / 唾液 / 光遺伝学 / パッチクランプ法
研究開始時の研究の概要

味物質は唾液に溶解して味細胞に到達することにより味覚受容器を刺激するため、おいしく味わって食べる為には唾液は不可欠である。これまでの唾液分泌メカニズムの研究は末梢の唾液腺本体に関するものが主体で、中枢神経機構に関するものはほとんど無い。一方、唾液は摂食中に豊富に分泌されることはよく知られているが、そのメカニズムは不明のままである。我々は、視床下部外側野(LH、摂食中枢)のオレキシン神経は、摂食を促すとともに、顎下腺・舌下腺の副交感性の中枢である上唾液核神経を活性化することにより、唾液分泌を促進するという仮説を立て、この仮説を本研究により検証する。

研究実績の概要

マウスは遺伝子組換えの種類が豊富なので、本研究課題はマウスを使った測定系を確立し分析を進める予定であった。しかし、共同研究者の向井らがオレキシンCreラットを開発したので、これまでのラットにおける研究成果を生かすためにもラットで行うことにした。本研究ではラット視床下部外側野ニューロンを電気刺激あるいは光刺激したときの上唾液核ニューロンの応答や唾液分泌を調べる予定であるが、そのためには視床下部外側野に電気刺激または光刺激するための光ファイバーを刺入する位置を特定する必要がある。そこで上唾液核ニューロンに投射する視床下部外側野ニューロンの分布を検討するために、上唾液核に蛍光色素を投与し、逆行性軸索輸送により視床下部外側野ニューロンを染色した。上唾液核(吻尾側方向に500マイクロメートル、背腹方向に500マイクロメートル)に局所的に色素注入するのは精密な技術を要するためにまだ成功例が少ないが(n=2)、標識ニューロンは視床下部外側野において吻尾側方向に広範囲に渡って分布しているように思われた。この標識ニューロンのうちオレキシン産生ニューロンはどれくらい割合で存在し、またどのように分布しているか、オレキシンに対する免疫染色を行うことにより検討中である。この実験は本研究において重要な部分で、刺激部位について確証を得るために現在集中的に行なっている。一方、オレキシンニューロンを特異的に興奮させるために、470 nm光で細胞を活性化させるチャネルロドプシン2をオレキシンニューロンに組み込むことを試みている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

オレキシン産生ニューロンにチャネルロドプシン2を発現させたラット を作製することができていないので光刺激実験を行うことができていないため。

今後の研究の推進方策

上唾液核ニューロンに投射する視床下部外側野ニューロンのうち、オレキシン産生ニューロンの分布を明らかにする。また、オレキシンニューロンを興奮させるチャネルロドプシン2を発現させたラットの新鮮脳スライス標本を作製し、パッチクランプ法により上唾液核ニューロンから記録を行い、光刺激したときの応答を分析する。

報告書

(1件)
  • 2021 実施状況報告書

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔生理学分野ホームページ

    • URL

      https://www.okayama-u.ac.jp/user/oralphys/OralPhysiology.html

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2022-12-28  

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