研究課題/領域番号 |
21K11703
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
宮井 信行 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (40295811)
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研究分担者 |
有田 幹雄 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 名誉教授 (40168018)
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (70264877)
牟礼 佳苗 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90268491)
寺田 和史 天理大学, 体育学部, 教授 (40454798)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 運動負荷試験 / 中心動脈圧波形 / 血管機能 / 動脈硬化 / 心血管系リスク / 動脈圧波形解析 / 心血管リスク |
研究開始時の研究の概要 |
我が国では、心疾患や脳血管疾患などの血管障害に起因する疾患が主流となっている。血管病変の形成と進行を阻止するためには、動脈硬化の進展過程における最初の血管障害である内皮機能の低下を早期発見することが重要となる。本研究は、運動負荷試験における中心動脈圧波形の解析から血管内皮機能の低下を評価するもので、これまでの研究成果を基盤として、集団健診や疫学研究などの多集団のスクリーニングに適用可能な簡易ステップテストによる血管機能評価法とその基準値を確立する.また、動脈硬化及び臓器障害のマーカーとの関連を解析することで、一般集団における心血管系リスクの予測に有効であるかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、多集団に適用するための簡易な検査法とその評価基準を確立すること、さらに、動脈圧波形の指標と動脈硬化および血管障害のマーカーとの関連を解析することで、心血管系リスクの予測に対する有効性を検証することを目的とする。 昨年度に引き続いて、県内の一般住民を対象とする地域疫学研究のなかで調査を行った。調査は3自治体4地域で9月から11月にかけて実施した。参加者は40歳以上の住民約500名であり、安静時を中心とする動脈圧波形の計測と、動脈硬化および血管障害のマーカー、各種の危険因子についてのデータを網羅的に収集した。 これまでの成果として、既存データを含む約3,900例のデータを用いて、中心大動脈の収縮期圧、脈圧、増幅圧についての年齢変化を検討したところ、いずれの指標も男女差を伴いながら加齢とともに曲線的に上昇することが示された。さらに、60歳未満では男女差がないものの、60歳以降では女性が男性よりも上昇度が大きくなる傾向にあった。また、年齢変化を標準化するためにLMS法を用いてパーセンタイル曲線を作成した。基準曲線からzスコアを算出して検討したところ、zスコアが1.0以上の群では1.0未満の群に比べて、高血圧、糖尿病、腹部肥満、多量喫煙の保有率が有意に高かったことから、作成した評価基準値は、個々の心血管系リスクの層別化に有用と考えられた。さらに、既存資料を用いて、運動負荷中と終了後に計測した動脈圧波形の指標と動脈硬化および血管障害のマーカーとの関連を検討した結果、反射波成分の指標である脈圧比が肥満、血圧高値、高血糖、喫煙などの危険因子の有無や重複の影響を受けて変化すること、動脈スティフネスや血管内皮機能の指標と良好な関係を示すことが明らかになった。今後は、これらの解析結果を基盤として、さらに横断的・縦断的な解析を進め、心血管系リスクの予測における有効性を検証する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止への対応として、調査において運動負荷検査の実施を見送った。このため、運動負荷時の動脈圧波形に関する解析に必要なデータの集積が計画通りに進んでいない状況にある。一方で、安静時の動脈圧波形に関するデータは着実に蓄積しており、既存のデータも利用した基礎的な解析を進めているところである。
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今後の研究の推進方策 |
次年度も県内の一般住民を対象とする地域疫学研究の中でデータ収集を行いたいと考えている。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、大規模な調査を実施できるかが不透明であるため、必要に応じて計画を修正していくこととする。その場合も既存のデータを利用しながら、運動負荷時の動脈圧波形と動脈硬化および血管障害のマーカーとの関連、簡易な検査法と評価基準の確立に向けた検討を進め、その研究成果を国内外の学会で発表または論文として公表していく計画である。
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