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ニトロ化ストレスによるエピジェネティック制御とNASH病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K11713
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

鈴木 敬一郎  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70221322)

研究分担者 江口 裕伸  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60351798)
崎山 晴彦  千里金蘭大学, 生活科学部, 准教授 (30508958)
藤原 範子  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10368532)
吉原 大作  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00567266)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードニトロ化ストレス / 遺伝子発現制御
研究開始時の研究の概要

現在、ウイルス性肝炎やアルコール性肝炎は治療法の確立が進んでいるが、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は発症機序や病態に不明な点が多く、患者数の増加からNASH病態の理解が急務となっている。NASHで増加する一酸化窒素(NO)やペルオキシ亜硝酸イオン(ONOO-)などの酸化ストレスが、NASHの病態やがん化に関与しているといわれているが、その機序は不明な点が多い。本課題ではNASHにおける酸化ストレスの関与をニトロ化ストレスの観点から解析し、遺伝子発現制御機構を明らかにすることでNASHの治療戦略として役立てることを目的とする。

研究成果の概要

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の病態には、酸化ストレスの関与が指摘されている。本課題では、肝炎で増加するペルオキシ亜硝酸イオン(ONOO-)によるエピジェネティック制御を解析し、肝炎との関連について検討した。その結果、ONOO-はDNA修飾酵素の発現などにより、DNAのメチル化を促進した。これにより、糖転移酵素の発現が抑制され、HGF受容体の糖鎖構造が変化し、HGFシグナルが低下した。HGFシグナルの低下はインスリン抵抗性や脂肪肝の発症などNASH病態に関与していることから、活性窒素種はエピジェネティック制御によりNASHを悪化させることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

エピジェネティックな調節因子を治療の標的とするアプローチは、肝がんの有望な治療法として注目されている。非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は患者数が増加しているが、その発症機序などは明らかになっていない。本課題では活性窒素種によるエピジェネティックな作用を解析し、糖鎖構造が改変されHGFシグナル伝達が抑制されるなどの新知見を得た。HGFはNASHでの肝細胞保護作用があり治療に有効とされているが、本研究課題の結果から、活性窒素種の産生を抑制することでタンパク質機能が保護され、より治療効果を促進させる可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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