研究課題/領域番号 |
21K11715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
神崎 圭太 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (30637286)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ロイシン / 筋収縮 / 不活動 / 糖尿病 / Sestrin / GATOR2 / mTORC1 / 骨格筋 / Diabetes / Streptozotocin / Sestrin1 / denervation / Sestrin2 / muscle contraction / leucine / GATOR2複合体 / Rag |
研究開始時の研究の概要 |
主にSestrin1を発現するラットとSestrin2を発現するマウスを対象とし,①筋収縮運動がGATOR2複合体からのSestrinの解離やmTORC1とRagの結合の増加を促進するか,および②ギプス固定や1型糖尿病がGATOR2複合体からのSestrinの解離やmTORC1とRagの結合の増加を抑制するかを,主に共免疫沈降法と免疫ブロット法を用いて明らかにする.
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研究成果の概要 |
ロイシン摂取が骨格筋タンパク質合成の増加に重要な役割を果たすmTORC1を活性化させる作用は,筋収縮後に促進され,不活動や疾病への罹患で抑制されることが報告されている.本研究ではこのメカニズムとしてSestrin-GATOR2複合体経路に着目した.その結果,1)速筋ではSestrin1が,遅筋ではSestrin1とSestrin2がロイシンセンサーとして機能すること,および2)ロイシンによる骨格筋mTORC1活性化の促進・抑制に,Sestrinのセンサー機能における変化は寄与しないことを示唆する結果が得られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,同量のロイシン(またはたんぱく質)を摂取しても,骨格筋タンパク質合成の増加が健康な若年者よりも高まらない「同化抵抗性」という現象が,加齢,疾病への罹患,活動量の低下などによって生じることが知られるようになってきた.しかし,同化抵抗性の分子メカニズムはあまり明らかになっていない.本研究ではロイシンセンサーとして同定されたSestrinの機能低下が,同化抵抗性の原因であるという仮説を,不活動モデルと糖尿病モデルで検討したが,この仮説を支持する結果は得られなかった.この成果は他のロイシンセンサーや,Sestrinの下流に位置するRag二量体などに着目した検討の必要性を示すものである.
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