研究課題/領域番号 |
21K11725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 広島修道大学 (2022-2023) 九州大学 (2021) |
研究代表者 |
木村 安美 広島修道大学, 健康科学部, 教授 (00552415)
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研究分担者 |
吉田 大悟 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (10596828)
二宮 利治 九州大学, 医学研究院, 教授 (30571765)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | フレイル / サルコペニア / 認知症 / 食事性因子 / 予防 / メタボリックシンドローム / 野菜 / 認知機能低下 / 食事 / 老年性疾患 / 介護予防 / 食品摂取の多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、2012年に福岡県久山町の高齢者調査を受診した65歳以上の住民のうち、本研究への同意が得られた約1900人を対象に食品摂取の多様性、栄養素・食品摂取量と老年性疾患(サルコペニア、認知機能低下、認知症等)との関連について横断的に検討する。次に、2012年に老年性疾患を有さない高齢住民約1500名を2022年(10年後)まで追跡し、老年性疾患発症に与える長期的影響度の高い食事性因子を特定・解明する。本研究課題の成果は高齢者が住み慣れた地域で長く自立した生活を維持するためのエビデンスとして活用され、介護予防や健康寿命の延伸、医療費の削減など健全な超高齢社会の実現に寄与しうるものと考える。
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研究実績の概要 |
(1)整理した食事調査データを用いた老年性疾患に関する研究: 2017年度の高齢者調査を受診し本研究の同意が得られた約1,400人を対象に、昨年度に整理した食事調査のデータセットおよび解析用コーディングマニュアルを用いて、食事性因子とフレイルに起因する老年性疾患との関連を検討する解析を実施した。 (2)皮膚カロテノイドスコアとメタボリックシンドロームに関する研究: 2019年度の久山町生活習慣病予防健診を受診した40歳以上の住民のうち、本研究への同意が得られた約1,600人を対象に、日常的な野菜摂取状況を簡便に評価できる皮膚カロテノイドスコアと加齢に伴う内臓脂肪の蓄積を基盤としたメタボリックシンドロームとの関連についてロジスティック回帰モデルを用いて検討した。メタボリックシンドロームの診断は、国際6学会による共同声明(Alberti, et al. Circulation 2009)に基づいた。皮膚カロテノイドスコアの上昇に伴い、メタボリックシンドロームを有するオッズ比の統計学的に有意な低下を認めた。性・年齢別の検討においても、同様に有意な負の関連を認めた。 (3)ロコモ・フレイル予防に役立つ料理レシピを用いた指導および普及・啓発: 2023年度の生活習慣病予防健診の受診者を対象に、ロコモティブシンドローム・フレイルを予防するための料理動画制作、およびレシピ集の作成を行い、日常の食事に関する保健・栄養指導および普及・啓発を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行の影響により一部調査スケジュールに遅れがみられ、成果取りまとめには研究期間を延長する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年度に引き続きフレイルに起因する老年性疾患の予防に寄与する食事性因子に関する解析を進め、学会発表を行うとともに論文化を進める予定である。
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