研究課題/領域番号 |
21K11731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 福岡女子大学 |
研究代表者 |
濱田 俊 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (60282349)
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研究分担者 |
生田 李緒 福岡女子大学, 国際文理学部, 助手 (90853557)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 味蕾 / シナプス形成 / カドヘリン / 亜鉛 / 細胞接着分子 |
研究開始時の研究の概要 |
味蕾は100個前後の細胞を含むが、細胞は常に入れ替わっている。味細胞に接続する神経は、細胞の入れ替わりに伴って適切な味細胞を選び、新たに神経結合を作る必要がある。我々は、この過程に細胞膜同士を接着させるタンパク質、カドヘリンが関与する可能性を検討する。味細胞は2種類に大別され、それぞれに特徴的に出現するカドヘリンについて、出現の仕方や機能阻害が味細胞の神経結合にどのような影響を及ぼすのか検討する。
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研究成果の概要 |
味蕾にはⅡ型とⅢ型細胞の2種類の味受容細胞が存在する。これらの細胞は、それぞれ異なる味の受容を担い、対応した味覚を伝える神経線維とシナプス結合する。味蕾の細胞には入れ替わりがあるため、生涯を通じて味覚神経線維と味受容細胞は互いを識別し、適切なパートナー間でシナプスを形成している。本研究では遺伝子改変マウスを用いて、味蕾細胞で細胞接着分子N-カドヘリンの発現を減少させることで、N-カドヘリンがⅡ型細胞と味覚神経線維とのシナプス形成に関与している可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生した味受容細胞と既存の味覚神経線維が、どのような分子機構により味蕾内でシナプスを形成すべき相手を認識しているのかよくわかっていない。本研究によりⅡ型細胞が適切な味覚神経線維を認識してシナプスを形成する際には、N-カドヘリン同士の同種親和性による細胞接着が重要である可能性が示唆された。味蕾におけるシナプス形成の分子機構の理解は、味覚障害の発症機構の理解につながる可能性がある。
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