研究課題/領域番号 |
21K11817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60040:計算機システム関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
吉村 正義 京都産業大学, 情報理工学部, 教授 (90452820)
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研究分担者 |
細川 利典 日本大学, 生産工学部, 教授 (40373005)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | IPコア流用検知 / 論理ロック / 知的財産権保護 / IPコア / トロイ回路 / 電子透かし / 論理暗号化 |
研究開始時の研究の概要 |
社会の安全安心を司る社会情報基盤において,LSIは重要な部品です.近年このLSIの設計に,第三者が設計し提供するLSIの部分的な設計データ (以下 3PIPコア)が広く使われています.悪意のある設計者によって,この3PIPコアの設計データの改竄や改竄された3PIPを流通させる恐れがあります.本研究では,この改竄や誤った流用を防止するためのIPコア設計技術の開発します. 具体的には,LSIや設計データに予め混入された削除されない電子透かし回路によって,流用や改竄の検知を行い,IPコアの流用を抑止します.
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研究実績の概要 |
近年LSIの設計に,第三者が設計し提供するLSIの部分的な設計データ(以下IPコア)が広く使われている.このIPコアは,ブラックボックス化された機能確認用の 設計データとホワイトボックス化された物理設計用の設計データから構成されている.しかし,ホワイトボックス化された物理設計用の設計データに基づいて, 機能確認用の設計データの逆生成を防ぐことは原理的に困難である.そのため,悪意のある設計者によって,機能確認用の設計データを逆生成され,生成された 設計データの改竄や流用の恐れがある. 本研究では,この改竄や流用を防止するためのIPコア設計技術の開発を行う.具体的には,順序回路の特定状態においてのみ起動するトロイ回路を混入する技術 と論理暗号化技術に基づいた鍵入力に応じて論理回路の振る舞いを変化させる技術によって,IPコアが不正に流用や改竄された際に,LSIや設計データに予め混 入されたトロイ回路によって,流用や改竄の検知を行い,IPコアの流用を抑止する. 本研究は,設計者のみが正しい鍵入力値の印加によって,ロックされた回路は正常に動作する. RTLにおいて論理ロック部分を設計し,機能修正回路を追加することで,攻撃者からの鍵入力を特定する攻撃への耐性を向上させる手法を開発した. 本年度は機能修正回路を拡張を行った.論理ロックによる論理回路部の修正を自然なものとするために,論理回路部の自然な修正に対する機能修正回路の生成手法を開発した.次年度はこの手法に対する攻撃体制の評価を行う.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
論理ロック手法の開発に遅延が生じた.そのため,本年度は論理ロック手法を完成させ,提案手法に対する評価実験を行う.
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今後の研究の推進方策 |
手法が完成しておらず,また実験が完了していない. 期間を延長し,手法の完成と実験を実施する.
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