研究課題/領域番号 |
21K11830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60050:ソフトウェア関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
谷口 秀夫 岡山大学, 自然科学研究科, 特命教授 (70253507)
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研究分担者 |
乃村 能成 岡山大学, 自然科学学域, 准教授 (70274496)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 不揮発性メモリ / 入出力処理 / 通信処理 / OS / 実行ファイル形式 / ページ例外処理 / ODP / 仮想記憶 / 基盤ソフトウェア / オペレーティングシステム / プログラム実行制御 |
研究開始時の研究の概要 |
電源OFFでも保存データが消失しない不揮発性メモリの研究が進んでおり、実メモリを不揮発性メモリとし外部記憶装置を有しない計算機の実現が可能になっている。そこで、本研究は、当該計算機のオペレーティングシステム機能を研究し、オペレーティングシステムの本質的なオーバヘッドであるデータ複写を削減する新制御法の実現により、高速なプログラム実行制御法とファイル操作法を確立する。これらの技術の確立により、現在の計算機の立ち上げやシャットダウンといった操作を不要にでき、計算機をTVのように操作でき、利便性が向上する。例えば、突然の電源断(コンセント断)でも、その後の電源ONで計算機を継続利用できるようになる。
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研究実績の概要 |
令和4年度は、複数のプロセスが入出力を行う際の入出力性能を調整する手法の調整精度を向上させる方式、および通信処理におけるパケットトレーシングのオーバヘッド評価を行った。 具体的には、不揮発性メモリと揮発性メモリではメモリアクセス性能が異なるため、入出力処理を含めたプロセスの処理性能が異なる。そこで、入出力性能を調整する手法に着目し、その調整精度を向上させる方式を確立した。これにより、不揮発性メモリ環境下での入出力処理を含めたプロセスの処理性能の試算精度を向上させることができる。 また、通信処理におけるパケットトレーシングをeBPFを用いて行い、その性能を評価した。不揮発性メモリと揮発性メモリではメモリアクセス性能が異なるため、通信処理の性能も行ってくる。そこで、通信処理におけるパケットトレーシングを取り上げ、その性能を評価した、これにより、不揮発性メモリ環境下での通信処理を含めたプロセスの処理性能の試算精度を向上させることができる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
不揮発性メモリと揮発性メモリではメモリアクセス性能が異なる。そこで、入出力性能を調整する手法に着目し、その調整精度を向上させる方式を確立した。また、通信処理におけるパケットトレーシングをeBPFを用いて行い、その性能を評価した。これらにより、不揮発性メモリ環境下での入出力処理および通信処理を含めたプロセスの処理性能の試算精度を向上させることができる。このことから、研究は順調に進んでいると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、不揮発性メモリと揮発性メモリではメモリアクセス性能が異なることに着目して、入出力性能や通信性能に依存する処理の性能を評価する。さらに、不揮発性メモリの脱着に伴うOS処理機構の検討を進め、新たな仕組みを確立する予定である。
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